39話 ページ40
起床を知らせるアラームが部屋に鳴り響く。小鳥の鳴き声と水の音が流れるスマホを手探りで見つけ、アラームを止めた。
カーテンの隙間から陽の光が漏れ出ているのをみて、朝の気だるさが残る体を起こした。水色の花柄のカーテンを開け、部屋を出る。
弟の部屋を確認すると、当たり前だが姿はなかった。ちゃんと行ったんだなと安心して、私は仕事に行く支度を始めた。
裏口からスターレスに入ると、昨日顔を合わせた鷹見さんと出くわした。事務室へ向かいながら挨拶を交わす。
「おはようございます鷹見さん」
「やあ、おはよう。ずいぶん早いんだね」
「そういう鷹見さんこそ。私は運営さんに事務室の掃除を頼まれていたので、早く来たんです。人が来る時間にやると進まなくなるとかで……」
「掃除？」
「はい。まだ二日目なので、環境になれるところから始めましょうって」
「そう、じゃあ少しでも慣れるように俺も手伝おうかな。まだ誰も来てないしね」
そう言いながら、事務室の鍵を開けて私を中に入れてくれた。どうやら今日の鍵当番らしかった。
事務室は昨日、私がホールでの仕事を教わっている間に運営さんが今日の準備をするのに使って、そのままになっていた。
夏フェスの資料をしまうのに使ったファイルは机の上に乱雑に置かれ、グッズや厨房の仕入れ表までデスクに引っ張り出されている。
「先に片付けたほうがいいかもしれないね」
「そ、そうですね……」
ソファーに放おり出されていた誰かのアクセサリーを鷹見さんに預け、私はデスクの片付けをする。
幸いにもファイルごと置かれていたので整理にさほど時間はかからなかった。鷹見さんに掃除用具がある場所まで案内してもらう。
「そういえば、昨日はケイに会った？」
「いえ、仕事が終わったあとリンドウとすぐに上がってしまったので会えていません」
「そう。実は君のことは秋山……看護師をやっている友達から聞いていたんだけど、君はなにか聞いてる？」
「鷹見さんと銀星さんのことなら聞いてますよ。同い年の友達だって」
「ならちゃんと謝らないとね。昨日、なんの配慮もなしに金剛の前で名前を言っちゃっただろう。ごめんね」
「いえいえ、私も特に気にしていなかったので謝ることはないですよ。金剛さんには忘れるように言っておきますから！
それに、それを言ったら私チームKの皆さんの前で名乗ってしまったので、対して問題はないかと」
鷹見さんは苦笑いを浮かべた。
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月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» いつもありがとうございます。朝桐さんもお気をつけて！ (2022年12月24日 11時) (
レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 続編楽しみにしてます！年末年始、今年は特に寒いのでお体にお気をつけて！ (2022年12月23日 22時) (レス) @page50 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» 秋山さんのストーリーも楽しんで貰えて何よりです。次回の更新、楽しみにしていてくださると嬉しいです( *´꒳`*) (2022年10月19日 23時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - あ、秋山さーん？！？！？！ (2022年10月19日 23時) (レス) @page45 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - アルジュマさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです(*^^*)キャストネームの方もありがとうございます。意味とかも調べながら検討したいと思います！ (2022年8月21日 22時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠乃朱 | 作成日時：2021年7月31日 14時
