36話 ページ37
クーさんと談笑をしていると、事務室の扉が開かれた。入ってきたのはオーナーさんと運営さん、そして早希さんだった。
おどおどした様子の早希さんに構わず、オーナーさんはズカズカと私の前にやってくる。
「よぉ、初日の調子はどうだ？」
「オーナーさん、お疲れ様です。お仕事の方なら順調ですよ。運営さんがサポートしてくれているので」
「そうかそうか！ それなら午後の仕事も大丈夫そうだな。今からレストランスタッフの仕事を、キャストが教えることになってるんだ。
制服を用意しといたから、今すぐ嬢ちゃんを連れて着替えてこい」
「分かりました。早希さんも行くんですね」
「はい。理由は更衣室で説明するので、今はとにかく行きましょう！」
どこか張り切っている様子の早希さん。不思議に思いながらも、二人で更衣室に向かった。リンドウに案内をしてもらっていた時は、中まで入ることは無かった。
いざ早希さんと入ってみると、中は汚くロッカーが凹んでいるところもあり、聞いていた通りどこか荒れている人がいるのだろう。
「こちらが羽瀬山さんから預かっている、美輝さんの制服です。サイズが合わないようであれば、新しいものを用意するそうなので気軽に言ってください、との事です」
「分かりました」
早希さんが更衣室のベンチに置かれていたダンボールを開けて、私の制服らしきものを取り出した。それと一緒に白い包帯のようなものが入っていた。
「早希さん、これは……？」
「これはサラシと言うもので、私が一緒に来た理由でもあります。スターレスのキャストが、レストランスタッフもやっていることはご存知ですよね？
美輝さんは女性なので、スタッフをやる時も男装をする必要があるんです。男装と言っても、胸を少し隠すだけですけど。
慣れないうちは私がお手伝いをさせていただくことになったんです」
「ああ、なるほど。わざわざすみません。早希さんはお客様なのに、このようなことを手伝って貰っちゃって。でも助かります」
「いえ、気にしないでください！ 私、スターレスに女性スタッフが増えるのすごく嬉しかったんです。スターレスには男性しかいないから」
そう言って頬を綻ばせる早希さん。なんだかそう言って貰えると、私まで嬉しくなるような気がした。
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月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» いつもありがとうございます。朝桐さんもお気をつけて！ (2022年12月24日 11時) (
レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 続編楽しみにしてます！年末年始、今年は特に寒いのでお体にお気をつけて！ (2022年12月23日 22時) (レス) @page50 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» 秋山さんのストーリーも楽しんで貰えて何よりです。次回の更新、楽しみにしていてくださると嬉しいです( *´꒳`*) (2022年10月19日 23時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - あ、秋山さーん？！？！？！ (2022年10月19日 23時) (レス) @page45 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - アルジュマさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです(*^^*)キャストネームの方もありがとうございます。意味とかも調べながら検討したいと思います！ (2022年8月21日 22時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠乃朱 | 作成日時：2021年7月31日 14時
