六話 ページ6
ラッキースケべ事件から一週間が経とうとしていた
今はAの授業、社会だ
此奴は昔から文豪、昔の小説家に詳しかったし
俺は絵が上手いからてっきり美術の教師になると思ってたんだが、社会の方をとったらしい
理由は人に絵を見られたくないからとのこと
画家並みに上手いから別に良いと思うんだが
生憎いま暇な俺はそんなことを考えながら彼女を見ていた
こうして見ると、新米なのに一人前に教師出来てるんだよな...
昔からそうだった
自分一人で何でも完璧にこなして
自分一人で全部背負い込んで傷付く
世話がかかる生徒だよ、本当に
いまも昔も
授業が終わり廊下をうろちょろしている時だった
ふと窓の外にAの姿を見つける
声をかけようとAに近付いたが俺はふと足を止め、肩を叩こうと伸ばした手を引っ込めた
Aの手にあるのはスケッチブック
羽根のついている奴と羽根のついてない奴が描かれている
思わず足を止め、唾を飲み込んだ
「...大丈夫...僕がずっと傍に居るよ」
A自身は気付いてないが、無意識に個性を発動させていた
描いた絵が動いているように見えるのだ
Aの個性は言霊を操る、意志が強いときその言葉は現実になる
だから本人は言葉を選んでいる、人一倍気を使って
羽根のついている奴が羽根のついてない奴に手を伸ばし近付いていく
だが、手が触れ合いそうなところで其奴らは両者とも弾き飛ばされた
「.....僕は.......ヒーローを...彼奴を許さない」
そしてAはそう言いながらスケッチブックを握り締めた
握り締めたスケッチブックに描かれている絵の二人は未だに離れ離れのままだった
「A、何してるんだ」
暫くAが落ち着くのを待ってから俺は声をかけた
近くにいた俺に気付かないほど、自分の世界に入り込んでいたのか
俺を見て驚いた顔をしてスケッチブックを隠した
「.......絵を描いてたんだ」
「どんな絵を描いてたんだ？」
「.....それは言えない」
だから俺は敢えて見ていない振りをした
あの絵も、Aが言った言葉も
俺は聞いてない、見ていない
何も知らない
そう思っているにも関わらず、脳内ではさっきの出来事が繰り返されていた
同じことを何回も何回も
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つばさ(プロフ) - メイさん» いえいえ!!読んで貰っていることがとても嬉しいです、それにこうしてコメントやご指摘を頂けることも非常に嬉しく思います。ですから、お気になさらないでください、こんな駄作者ですが今後ともよろしくお願いします！ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: 74437b1eb3 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - つばささん» そうなんですね…！すみません！なんか出しゃばったことを…！！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: 5fa8221c16 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - メイさん» さっき気になって調べてみましたが、正確にはDo you understand、で文法的にはあっているらしいです。ご指摘、有難うございます (2018年7月28日 19時) (レス) id: 74437b1eb3 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - 初コメ失礼します！あの、、四話のマイクのセリフってAre you understand?なのではないでしょうか…？ (2018年7月28日 18時) (レス) id: 5fa8221c16 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - つばささん» ご都合のいい時間で大丈夫です！お返事ありがとうございます！ (2018年7月26日 23時) (レス) id: 693fb22455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ | 作成日時：2018年7月10日 22時
