十三話 ページ13
「Aから離れろ!!」
「おっ向こうから来てくれた...そんじゃあ...」
先生と死柄木弔が戦っているところを僕は呆然と見詰めた
虚ろ、ただ空っぽの瞳で
｢２３秒｣
｢本命か｣
｢２４秒…………２０秒…………動き回るのでわかり辛いけど、髪が下がる瞬間がある、アクション終える事だ、そしてその間隔は段々短くなってる｣
戦闘を重ね、先生の肘が死柄木弔の腹部に入った時だった
間一髪で先生の肘を受け止めた死柄木弔、その肘がボロボロと崩れ始めていた
｢無理をするなよ、イレイザーヘッド｣
咄嗟に先生は死柄木弔と距離をとった
....あぁ...先生の肘が
でも、動くことすら面倒臭いや
僕はただ突っ立つ
何もせずただ黙ってボーッとしているだけ
「ところでヒーロー…………本命は俺じゃない｣
その時、逆上した先生に襲いかかる黒い影
その影の主とは人間とは程遠い姿をしていた
その化け物は先生をあっさり捕らえ、左腕を小枝でも折るかのように潰した
｢ぐあっ!!｣
先生が苦しんでる声が聞こえる
...あぁ、痛そうだな、辛そうだな
僕はまだ動かない
｢個性を消せる、素敵だけどなんてことはないね
圧倒的な力の前ではつまりただの無個性だもの｣
ただ見ているだけ
その時、死柄木弔の隣からワープの個性を持つ敵がゆらりと現れた
｢黒霧、１３号はやったのか｣
｢行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして……１名逃げられました｣
｢…………は？｣
...生徒が１名逃げたか
一体誰だろう、助けを呼びに行ったのか
ヒーローがヒーローに助けを求めて
あの日、ヒーローは助けてくれなかった
助けてくれなかったどころか、僕の両親を殺した
そのヒーローだけが悪い？
そんな訳ないじゃないか
ヒーローなんか大嫌いだよ
その日、僕の中のヒーローは死んだ
僕の中のヒーローは......
違う、僕の中のヒーローは死んでなんかない
「何故邪魔をする、幻奏A」
「先生に手を出すな」
先生は、僕のヒーローはまだ生きてる
「....A?!」
「ヒーローが憎いことに変わりはない、でも先生は僕のヒーローだ」
「死なせる訳にはいかないんだよ」
ヒーローは憎い
でも先生なら許せる
最初はこんな奴、ヒーローなんて大嫌いだと思っていた
こんなの矛盾してると思う
でも仕方ないじゃないか
過ごしていく内に先生は僕にとって一番大切な人になっていたのだから
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つばさ(プロフ) - メイさん» いえいえ!!読んで貰っていることがとても嬉しいです、それにこうしてコメントやご指摘を頂けることも非常に嬉しく思います。ですから、お気になさらないでください、こんな駄作者ですが今後ともよろしくお願いします！ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: 74437b1eb3 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - つばささん» そうなんですね…！すみません！なんか出しゃばったことを…！！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: 5fa8221c16 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - メイさん» さっき気になって調べてみましたが、正確にはDo you understand、で文法的にはあっているらしいです。ご指摘、有難うございます (2018年7月28日 19時) (レス) id: 74437b1eb3 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - 初コメ失礼します！あの、、四話のマイクのセリフってAre you understand?なのではないでしょうか…？ (2018年7月28日 18時) (レス) id: 5fa8221c16 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - つばささん» ご都合のいい時間で大丈夫です！お返事ありがとうございます！ (2018年7月26日 23時) (レス) id: 693fb22455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ | 作成日時：2018年7月10日 22時
