か ページ5
「日和ー!!お前生きてたんだな、ぶべらっ?!」
マイクが抱き着こうとした瞬間、其奴は普通に避け
鼻で笑う
俺のときは避け無かったことが嬉しくて、俺はもう一度頬を緩めた
「個性で生き返ったらしい」
俺がそう言えば辺りはザワザワとし出す
「あぁ、そうだ。天が仰ったのだ、俺に会いたがっている奴がいると、だから帰ってきた」
「まぁその話はいまはこれくらいにして、色々分からないことがあると思うから教えてあげてね」
そんな中、校長がそう言ったので教員は全員軽く頷いた
「そうそう、天道君には相澤君が受け持つクラスの副担任して貰うからよろしくね」
...マジか...超嬉しい
ニヤけそうになる口元を手で覆い隠す
日和が副担任...か...
日和が俺の目の前に来たと思ったら、口を開く
「お前のことだから入学早々何人かを除籍処分しそうだな、クラス全員除籍処分だなんてことも」
「あぁ、夢を中途半端に追わせる方が可哀想だ」
「お前らしい、そう言うことはお前に任せるよ」
そう言うと日和は軽く微笑んだ
そんな姿を見て鼓動が早まっただなんて
言えるわけがない
「Heyイレイザー!!」
「....なんだよ、マイク」
うるさい奴が来た...
日和が去っていったあと、マイクが寄ってきた
「彼奴、本当に日和なのか？」
「...疑ってるのか、彼奴のこと」
「そう言う訳じゃねぇ、ただそう言う可能性はゼロじゃねぇだろ、彼奴はあの日死んだんだ、この目で見ただろ？」
....確かに、死人が蘇るとは有り得ない話
だが彼奴は確かに日和だ
間違える筈がない
「...お前の個性を使えば一発で分かる、がそんなことしたくねぇよな」
俺は身の毛がよだった気がした
ニセモノの日和？
そんなの考えたくもない、が
可能性はゼロじゃない
俺はチラリと日和に視線を向けた
...合理的じゃないね
ふと震えている手が視界に入り俺は唇を噛み締めた
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作者名：つばさ | 作成日時：2018年7月7日 23時
