久遠のカラフルイヤーズ4

154色目 ページ5

「よし、いいぜ」

『ありがとう薬研君、お風呂行くね』

二人でお風呂場に向かう途中、今日手伝いをしてくれる短刀の子たちを拾って浴場に行った
何故か亀甲もいたので長谷部が回収しにきて連れて行かれたが･･･何だったんだろうとAは首をかしげる

それに対して薬研が気にしなくていいと言っていたのでそうしておいた

風呂から上がって部屋に戻る途中、縁側で三条や次郎がお酒を飲んでいるところを見つけ、そちらに寄っていく

『次郎ちゃんたち盛り上がってるねｗｗ』

「お、主!主も飲むかい?」

『私あんまり得意じゃなくて･･･ごめんね次郎ちゃん』

「そうなのかい?まぁ、それなら仕方ないさ」

「主はお風呂上がりだね、腕の傷の具合はどうなのかな?」

腕の傷のことを心配している石切丸に近状を聞かれる
まだ血が滲んでいたあの時のことを、暗い中でもハッキリとはいかないが見えていたため

『お風呂に入る前に薬研君に診てもらったけど、綺麗に塞がってきてるって』

「そう、それならよかった」

庭が見えるこの場所で酒盛りしているようだが

『月見酒?乙だね』

「?月は今は角度的に見えていないが?」

岩融が首を傾げているのを珍しい、可愛いなと見ているが

『ん?あ、三日月さん見ながら月見酒かと思って;;』

だからより乙だなぁとか思ってね;;でもそれって失礼か;;とアタフタしていた

「アッハッハ、俺を見ながら月見酒･･･それを乙と言うか主は･･･うん、悪くないな」

当の本人はそれ程気にしていないらしく、笑い飛ばしていた･･･心が広すぎると、でもその寛大さに失言が失言にならなかったことへの感謝も湧く

「流石大将無意識に落としていくな」

『失言落としてスミマセン』

「そっちじゃないんだがな」

まぁいいさと何故かヤレヤレと若干呆れられた･･･何故だ

「あ、やげんいました!いちごさんがおふろにはいろうとさがしていましたよ」

『あぁ、薬研君ゴメンね;;付き合わせちゃって;;お風呂行っておいで;;』

「じゃあそうさせてもらう」

薬研と入れ替わりにAの近くに今剣が来るが、風呂上りなのか髪が濡れたままだ

『剣君髪が濡れたままだと風邪引いちゃうよ?乾かそう』

今剣が肩にかけているタオルを拝借すると長い髪をそっとタオルドライする

「あるじさま、まえのようにかわかしてもらえますか?」

『勿論いいよ』

「うわぁい!こっちがぼくたちのおへやなのでどらいやーありますよっ」

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