久遠のカラフルイヤーズ4

166色目 ページ17

バナナも意外と本数多いし、カボチャも切り終わったらチンしてマッシュしないといけないからと説明する

「なんか新しい言葉が出来てないか?」

「…呼び易い…んだろうね」

「主、かぼちゃの種と皮を剥けましたが」

『このボールに一口大の大きさに切って入れて下さい』

「なぁ、大将…俺っちと厚なら、一兄達がある程度の大きさに切ったカボチャを一口大に切っていっていいだろ?」

薬研の提案に、二人なら大丈夫かと思い、そうだねそうしてもらおうかとカボチャ解体組に入ってもらう

『カボチャは硬いから滑らせて手を切らない様にね』

「まぁ、切ったら大将に手入れしてもらうだけだから」

三人で二人を見ててあげてくださいとお願いしてほたんとうの方に向き直る

『皆はこのバナナの皮を剝いてフォークで潰してください』

出来るだけ細かくねと説明すると、一斉にバナナを取って皮を剥いて潰していく

「さきにてでつぶしてもいいですか?」

『いいよーやり易いようにやっていいからね』

さて、自分は必要な他の材料などを出して…と男士達が材料と格闘してもらっている間に色々出してきたりと別のことをする

『後で材料をどれだけ使ったかメモして光忠君達に渡さないと』

料理に使おうと思っていたが無く、作れなかった、もしくは遅れるなどあっては申し訳ない
おやつの時にメモを渡しておこうと思い執務室からメモ用紙とペンを取ってくる

『みんなちょっとメモとペン取ってくるね』

「分かりました」

「はーい!」

「いってらっしゃーい」

「了解大将…いってぇ!!」

気が緩み油断したのか、コロリとカボチャが転がりカボチャを掠った包丁が押さえていたはずの指をサックリと切る

「厚!?大丈夫かい!?」

『えっ!?切っちゃった!?す、すぐ手入れしよう!!』

厨から出て行きかけたAが厚の声に反応してそちらに駆け寄ってくる
見て見ると、意外と深く切ったようで血がダラダラと出ていた

『椅子に座って、切った方の腕を心臓より上に上げて』

近くに置いてある簡易的な椅子に座ってもらい、切った方の手を心臓の位置より高く上げてもらう

『じゃあ、このまま手入れするね…腕がちょっと疲れるだろうけど、血が止まるまでだから』

血が出ている手を何のためらいもなく握って霊力を流し手入れしてくれる

「大将は血が付いてる手でも躊躇いなく触ってくれるんだな」

『え…』

「ん?」

「あ、今主さんの地雷に触れたよ厚」

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