56色目 ページ7
「石切丸の手入れが終わって出たら長谷部がいて、その後直ぐにあの人がきて最初また骨喰にかけようとしたけど、距離を取られててかけられなかったんだよww」
「その代わりに俺がかけられて…」
主、刃を向けてしまって申し訳ありませんっ!!と自害しそうな勢いの長谷部に
広間が汚れるので外でやってくださいねと宗三が辛辣な一言を浴びせていた
「まぁ、まぁ長谷部君落ち着いて」
「その後太刀組が追い付いて、遠征に行ってた皆帰ってきてあの状態さ」
「大体の流れは分かったよ…だから蔵の入り口の扉が散ってたんだね」
「この後のことは主が目を覚まさないとどうにもならんな…お前たちも遠征帰りで疲れただろう…今は休んでくれ」
「俺っちは大将の看病でもしますかね」
「あ、僕もっ」
「ぼくもしますっ」
「…僕も行く」
「ずいぶん入れ込んでるねぇ…懐いているってことだよ?」
「おい、言い方…」
短刀たちがワッとAのところへ行ったのを見た青江の感想にツッコミを入れる和泉守
「歌仙君、僕たちは主が起きてきたときのために何か食べられるものを下準備だけでもしておこうか」
「そうだね」
「主さんお風呂入るだろうからお風呂掃除しておこうか…僕たちも入りたいし」
「行くか国広」
「俺も手伝おう」
「僕もやるよ…ほら、清光行くよっ」
「ちょっと!?俺は今から主の様子見にっ…」
光忠と歌仙が料理を作るための下ごしらえに向かった後直ぐ新選組達がお風呂掃除に向かって行った
清光はAの傍にいるつもりだったらしいけれど
皆でやってチャチャッと済ませてから見に行けばいいだろと安定に引きずられていった
『(あれ…なんか…鳥の鳴く…声が聞こえる…朝?…あの後…すぐ寝ちゃったの…か)』
鳥の囀りで段々と意識が浮上してきたAはゆっくり目を開ける…目に映ったのは、ここ数日で見慣れた離の天井だ…しかも布団に寝ているようだ…誰かが寝かせてくれたのだろう
起き上がろうとすると胸、お腹辺りに何か重みを感じ起き上がり辛い…出来るだけ目だけで確認してみると、今剣の頭が見える
『っ…!』
なんだこの天使はっ!?っと声を上げそうになったが、寸でのところで留まる…よく声に出さなかった私
今剣が頭を自分に寄せて寝ているではないか
しかも、どうやら重さが複数人分あるようで…あと数人この状態かと思うと可愛いがここで寝ていたら風邪を引くのでは?と思いゆっく起き上がってみる
『(うん、やっぱり短刀ちゃんたちがいる)』
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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年11月14日 14時