検索窓
今日:4 hit、昨日:74 hit、合計:63,886 hit

55色目 ページ6

「大将の手当終わったぜ」

Aの手当を終えて二人は皆が待っている大広間へとやってくる
そして、何故ああなっていたかの説明が始まる

「あの人が朝いきなり遠征に出すって言いだしたじゃないか、朝一で主のとこにいたけど、頃合いを見計らってまた主のとこに行ったんだよ途中で鶴丸に会ってこんのすけを渡されてさ…んで、その後丁度骨喰がいたからひっ捕まえて一緒に行ったんだよ」

「主と俺たち二振りで蔵に行ったら錠で扉が固定されていて、無理やり開けるかと話している後ろにいきなりアイツが来た…」

「言霊で骨喰を操って斬らせたんだ…本能で咄嗟に避けたみたいであの傷だけだったんだよ」

アタシの機動じゃ庇うことも受けることもできなかったよ…ごめんねぇ…済まない

と謝る二人に皆、二人が悪いわけじゃない…きっと主もそう言ったのだろうと誰も咎めなかったし
悪いとは思っていなかった

「その後アタシに蔵を開けさせて全員閉じ込めたんだ…あの人が触るまで蔵に霊力で封がしてるのに気づかなかったよ」

「それに…いや、なんでもない(これは言わない方がいい様な気がする…加州と鶴丸がアイツを細切れにしに行きそうだ…細切れにされればいいが)」

「え、ちょっと、気になるし…全部言ってよね」

「…細切れにはしに行くなよ…」

「細切れ?」

「アイツは座り込む主の髪を掴んで引きずって蔵に投げ入れた…」

「「!!」」

「そうだったんだね…」

蔵で会うまでの椿によるAへの所業に眉を下げてあの人は本当にどうしようもない人だなと哀れに思う

「主さんの奇麗な髪にっ」

「首落としに行っていい?」

「喜べ光坊、ミンチ肉が手に入るぞ…」

「汚くて食べれたもんじゃないでしょ鶴さん…」

ツッコミどころはそっちじゃないというような顔をして光忠を見るが、表情の変化が乏しい骨喰のこの顔が伝わることはなかった

「その後、こんのすけに取り合えず止血だけするもの出してもらって、蔵から出るのににっかりと石切丸を探すことになって奥にいる二振りを見つけたんだよ」

「私と次郎太刀さんとで扉を破壊すれば出られるからと手入れしてくれようとしたんだけど、私より青江さんの傷の方が酷かったから先に青江さんの手入れを頼んだんだ」

「出るのは遅くなったけど、結果的にはよかったかな…あの人襲ってきたし…ね」

56色目→←54色目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年11月14日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。