久遠のカラフルイヤーズ2 (ページ44)

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「主、若干無表情だから余計怖いよ」

『おっとっと、皆に対して怒ることは無いから怖がられちゃう』

いけない、いけないと両手で顔を軽くパシパシ叩く

『とにかくね、部屋割りなんて自由に好きにしていいからね』

じゃあ私は厨の方に行ってきます、何かあったら呼んでねと言うAにいや、行くからなと和泉守がツッコんでいた

お昼の準備も終わり、蜻蛉切の本丸案内も終了していたので午後からの捜索に向けてのパワーチャージだ

『蜻蛉切さんは初めての食事だから…なんか初めての食事は恒例で私が初めての食事メニュー作ることになっちゃって…夜からは皆と同じもの食べられるからね』

「なんと…主が直々にこさえてくださったのですか…ありがとうございます」

『気分悪くなったり、お腹いっぱいだったら無理して全部食べなくてもいいからね…残して大丈夫です』

「いい匂いですね」

『粟田口の皆はもう同じメニューだけど、お箸上手く使えなくても後で練習すればいいからそこまで気にしないようにね』

お昼は魚が出てきているため、これは上級者向きだなぁと思いながら、でも美味しそうだとワクワクする

「三振り以外の粟田口の皆はまだ上手く使えないだろうから骨は取ってあるよ」

『スパダリか…光忠君…』

「主のも取ってあるからね」

『こっちにもスパダリがいた…!でも、私は一応これでも人間歴24年だからお魚の骨くらい取れるよ？』

でもありがとうと歌仙と笑うAに周りの男士はそうやって甘やかせばいいのかとダメ人間製造機のような間違った方向の思想になっていた

相変わらずワイワイと楽しい食事と後片付けが終わったので蜻蛉切も踏まえて捜索再開することにした

勿論食後休憩を十分に取った後に

『よし、捜索再開だね…蜻蛉切さんはどの班に入ってもらおう』

「体格的に俺たちの所に入ってもらえると嬉しいんだが」

『お、じゃあ蜻蛉切さんは鶴丸君たちの班に入ってもらおうか』

当初の予定通り、怪しそうなところをAが霊力を流して回ってみる
それで特に変化がなければ別の所を捜索だ

『ここかなってところで霊力流してみたけど、粟田口の子達みたいに出てきたりはなかったね…違うところなのかな?』

「隠し方が違うとこの方法で現れないのかもしれないね」

『おぉう…厄介だ』

石切丸の言葉にまた椿への嫌悪感でぐぬぬと唸る
何通りもありそうだとげんなりする…何回も言うが椿に