久遠のカラフルイヤーズ2 (ページ36)

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『じゃあまた後でね』

皆のことよろしくと、風呂に付き添ってくれるらしい薬研と乱、骨喰に託し別れる
皆の姿が見えなくなるまで見送ると、長谷部と共に厨の方に向かう

『私たちは光忠君達のご飯なのにあの子たちは私のご飯でいいのかなぁ?;;』

「主が作ってくださるのです、喜びますよ…奴らも」

そうだと嬉しいなぁと笑いながら厨に顔を出すと、歌仙と光忠、堀川が作業していた
そこに長谷部と混じり皆の雑炊と卵焼きを作っていく

『皆さっぱりした?』

「主君!はい、さっぱりしました」

「ひ、久しぶりのお風呂で…虎君達も喜んでいました」

『よかった、よかった…あれ、五虎ちゃんまだ髪濡れてるよ?』

「ドライヤー待ちなんだ」

秋田の髪を乾かしながら乱が答えてくれる

昨日の夜の間にこんのすけに注文してもらい、即届けてもらっていた
洗面所に二つ、髪の長い人に一つずつ、他希望者に一つずつ渡している

『そっか、じゃあちょっと待ってて』

そう言うと部屋を退室するがすぐ戻ってくる、その手にはドライヤーが
もう一つ持ってきてくれたようだ

『五虎ちゃんここ座って』

コンセントに近いところに座ってもらい風当てるねーと一声かけてから温風を髪に当てる

『熱くない?大丈夫?』

「熱くないです･･･主さまの手は優しくて好きです//」

「主ッ!次、俺!俺やって!」

「秋田終わったから次出来るよ～?」

「前田やってあげてっ」

「人妻じゃないけどいいの～?」

「うぅ～っ･･･主がいいっ、主にやってもらいたいんだっ」

『次やってあげるね』

ちょっと待っててねと頭を撫でるが、湿ったままだとやはり風邪を引いてしまうかもしれないので、薬研にタオルで拭いてもらう

『薬研君、悪いけど五虎ちゃんが乾き終わるまでタオルドライしてあげててくれる?』

「おー了解大将」

そう言ってタオルで包丁の頭をガシガシとタオルドライし始める

「痛い、痛いっ･･･薬研痛いぞっ!もう少し優しくしてよっ」

「お、悪い悪い」

ガシガシと拭いている力が強かったのか痛いと抗議の声が上がっているのを微笑まし気に見つめる

『はい、乾いたよ五虎ちゃん』

「ありがとう、ございます主さま」

『どういたしまして、包丁君お待たせ』

「やったーっ」

ササっと薬研のタオルの下から抜け出ると揚々と乾かしてくれと言わんばかりにAの前に座る

『乾かすね･･･熱くない?大丈夫?』

「ん!大丈夫だぞ!」