73色目 ページ24
『小竜君』
「俺は遠慮す…」
『そっ…か…』
断ろうとした瞬間、しゅんとして落ち込んでしまう
その姿を見て物凄く罪悪感が湧いてきたので、やっぱり俺もと近くに座る
何度も言うが、嫌ではないのだ…小っ恥ずかしいだけで
何故か、Aに撫でられると、言い表せない感情が沸き上がってくるのだ
「(ダメだ、この人には色んな意味で勝てそうにない…)//」
「なんか、面白いことになってるね、主の周りが」
小夜を膝に乗せて何故か物凄く上機嫌なAの周りに(ある意味)撃沈した男子が数人
片付けを終わらせた男士達が次々と戻ってくる
「鶴さん、もしかして遂に主に怒られた?;;」
「違うよ、燭台切さんも呼ばれて近くに座ったら分かるよ」
「そろそろぼくとこうたいしてください」
「…(コクリ)」
小夜がAの膝の上からどいて今剣と交代して今剣が座る
この光景を見ていた他の男士達が、あぁ、主が主になってくれてよかった…としみじみ思った
「主、片付け終わったよ」
「終わりました主、さ、次は何をしましょう!」
『お、歌仙君と長谷部君…みんなもありがとう』
戻ってきた全員にお礼を言って今からやることを説明…とまではいかないが、聞いてもらう
「今剣さん、特等席だね」
「良いところに座っているな、今剣よww」
『今から、姿が見えない残りの人たちを探そうと思います…皆探すの手伝ってくれると助かる』
「勿論です主!」
『何かこうすればいいよって意見があったら言って欲しいな』
「できれば、刀種はバラけていた方がいいんじゃないか?もしかしたら暗い場所を捜索するかもしれない…暗いところで見え辛い刀種ばかり寄っていたら効率も悪くなると思う」
確かに、鶴丸の言うことももっともだ…この本丸内の構造をよく知らないため案内された場所以外、どんな部屋があるのかよく知らない…広いと言うことだけは分かっている
『そうだね…いい感じに班分けしようか』
『清光君は近侍だから私と一緒で…後は今座ってる順で分けていこう』
A、清光、薬研、安定、次郎、骨喰、小竜
和泉守、長曽祢、御手杵、乱、堀川、獅子王
大倶利伽羅、長谷部、岩融、今剣、光忠
歌仙、宗三、石切丸、青江、小夜、鶴丸
という班分けになった
「ぼくがいちばんあるじさまにちかいのにぼくがあるじさまといっしょじゃないですっ」
『ハッ…!そうだった…灯台下暗し…ご、ごめんね;;』
「今剣よ、俺と戦果を立てて主に褒めてもらえばいいではないか!ww」
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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年11月14日 14時