65色目 ページ16
「連れてまいりました、主っ」
「早っ…やっぱ鶴丸じゃ…」
「聞きたいことってなんだい?」
「俺たちに答えられることなら何でも聞いてくれ」
『まさかの二人だった!』
長谷部が連れてきたのは二人だった・・・清光はどっちかでよかったんじゃという顔を向ける
「始め鶴丸の所にいったのですが、帰り小竜にも出会ったので」
『そっか、ありがとう長谷部君・・・あのね、資材量を確認したいんだけど』
「あぁ・・・今は確かそれぞれ2万くらいはあったはずだぜ」
『・・・・・・溜め込んでるぅ!!そんなにあるなら手入れに使って!!大体、皆のための資材でしょっ!?』
「主、どうどう」
手入れ部屋の畳に座って待っていたAが、ガタッ!と膝立ちになったのを背中をさすって落ち着かせる
「ここで、その量は確認できるか?」
「俺はここを使ったことないからなぁ」
「俺も使ったことないしな」
使う程の傷を負ったことがないんだ・・・済まないと二人に謝られてしまう
『謝らなくていいんだよ、二人とも・・・取り敢えずわかったから三人とも手入れしちゃおう』
妖精さん、三人の手入れお願いしますと伝えると、本体を貸せというジェスチャーをしてきたので、本体を妖精たちに渡す・・・その後、一人ずつ布団に誘導される
すると妖精たちが本体の手入れをし始めるそれを見ていたAは思い出したようにあ、と声を出す
『妖精さん、手伝い札使います!三人に』
そう言うと、了解というように手をビシッと挙げると素早い動きで手入れを完了させる
リアルで見るとこうなんだと感心・・・ゲームだとこんのすけが手伝うアクションが挟まれていたが
『よかった、治ったね・・・じゃあ私は厨の方に行くから、三人はもう少し休んでから作業の方にいってね』
鶴丸と清光と一緒に手入れ部屋を後にする
「すぐ動いても大丈夫だと思うけどね」
『一応だよ、一応』
「主はやっぱり優しいな・・・アイツとは真逆だ」
『んー・・・でも、鶴丸君たちが言うほど聖人君子でもないし、聖母みたいでもないよ?』
「まぁ、完璧な人などいないさ・・・でも、俺からすると主は聖母でもあり聖人君子でもあるぜ?」
『(どっちも意味知ってるのかな・・・いや、知ってそう)』
バカにする意味での知ってるのかではなく、元々物だったのに意味を知る機会はあったのかという意味での知ってるのかと思った
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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年11月14日 14時