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60色目 ページ11

そう言えばそうだった問題を再確認して少しショックから立ち直ったAに短刀たちが元気出してと励ましてくれたためもう少し回復した

「はい、乾いたよ主」

『ありがとう清光君…短刀の皆、他の人たちを大広間に集めてくれない?』

「任せて主さん」

「おまかせくださいあるじさま!」

「…(コクリ)」

「おー任せてくれや大将」

『お願いね…よし、先にいってよう清光君』

短刀たちがわーっと廊下に出て行ったのを確認して、自分たちは先に大広間で皆が来るのを待って居ようと清光と向かう

『皆あの後ケガとかしてない?あ、石切丸さんの手入れの続きしないと』

「今日からは手入れ部屋でいいんじゃない?」

『あ、そうだね…使ったことは…あるんだよね?』

「俺が初陣で重傷負った時にね」

『え゛…まさかその時だけ…』

「うん、その時だけ」

丁度大広間に着いたので、若干椿に対しての怒りが沸き上がってきたので少し力を込めて襖を開ける

『くぅっ!!やっぱり腹た…』

「わっ!!」

『ひぎゃーっ!!??』

襖を開けた直ぐ目の前に白いじじいこと鶴丸がいて驚かされる…デジャヴ

「あははっ!!君っ!!驚き方wwwやっぱ、主は驚かせ甲斐があるなぁっ!!www」

お腹を抱えてケタケタ笑う鶴丸に、び、びびびびびっくりした!!と先ほどの怒りも吹っ飛び心臓がドキドキしていたこれもデジャヴ

「鶴丸貴様っ!!主を驚かせるなどっ!!大丈夫ですか主っ」

「鶴さん…;;」

「主はいつも驚き方が面白くて可愛いからついなww」

『だ、だだだだって!いつも目の前にいきなりイケメンが現れるんだよ!?驚かない方がおかしいよっ』

咄嗟に出る声だから可愛くキャー!なんて無理だよと少しげんなりしていた

「え、驚いてた理由そっち?」

短刀の誰かに伝えられて先に来ていたのだろう、中には鶴丸以外に長谷部と光忠もいた

「なんか、主さんの叫び声が聞こえたけど、また鶴丸さんが驚かしたの?」

「なんか、中々聞かないような声だったなww」

『き、聞かれてたっ…』

向こうから、多分皆に言い終わったのだろう薬研と乱が来て先ほどの声を聞かれていたらしくその事実にショックを受けヘナヘナと廊下に手を付く

『もう、これからは…可愛く…キャーッて…いう…』

「はいはい、主分かったから中入ろう?」

「主は何やってんだ?」

廊下に手を付いて落ち込むAの背に清光が手を添えて中に入ろうと促しているシュールな場面に集まってきた男士達が遭遇する

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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年11月14日 14時

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