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48色目 ページ49

『同じ大太刀かぁ…やっぱ、次郎ちゃんみたいに大きいの?』

「兄貴はアタシより大きいよ」

『そうなんだ!来たら色々お話し聞きたいね』

次郎ちゃんより大きいってとても大きいよね…本丸で頭ぶつけたりしないかな?高いところにあるもの楽々取れそうだねと話を聞いてワクワクしていた

椿との期待の中身の違いに、こんなことでも差が出るのかと、皆最早感心していた

『出られたらでいいから、今度皆の本体見せてほしい…刀剣を間近で見れるなんてそうそうないよ!あ、嫌じゃなかったらでいいからね!;;』

「鶴丸たちの本体を見たんじゃないのか?」

『見てないの、向こうにはなんでか本体がなかったの』

「そうなのかい?じゃあ、アタシの本体を一番初めに見せてあげるよ…加州たちを出し抜いてあげようじゃないかww」

「それは面白そうだね…色々と」

僕のを見せてあげるよ…本体のことだよ?と言っている青江に、そのこと以外何があるのだろうと小首を傾げているAと同じように、ん?と青江も首をかしげる

「(こりゃ、伝わってないね)」

「(伝わっていないな)」

『あ、もうそろそろいいかな…石切丸さん再開するね』

「あぁ、頼むよ」

そこから休憩、再開、休憩、再開……と繰り返してようやく中傷にまで持ってくる

『っ、はぁ、はぁ…ど、どれくらいまで…治ったの?こんちゃんっ…』

「中傷にまで直りました…あと少しです優癒子様!」

「でも、一旦休憩しよう…焦りは禁物だよ」

『少しだけ…休憩、するね…』

出れたらお風呂入りたいね、と一人汗だくなのでネタネタする体が不快だった
蔵が蒸し暑いわけではないが、一人代謝がよく発汗してる感じだ

酸素も供給して、それ程長くはないけれど、休んだのち再開する
もう少しなのだ、ラストスパートだとホホを叩いて気合を入れる

『よっし、再開!ラストスパートだよ!』

そう言って石切丸の手入れを再開しだしたAに大丈夫なのだろうかと周りの男士達は少しハラハラして見守っていた

こんのすけや石切丸が何も言わないので大丈夫ではあるのだろうが

『もう少し、後、もう…少…しっ…感覚、だけど…あと、少し…』

そこからまた手入れを続けていたが、霊力が乱れてきているような感じがしてくる

「主、流石に一旦止めて休憩にするべきなんじゃないかな;;…少し入ってくる霊力が多い様な気がするよ;;」

「そうです優癒子様っ;;もう少し抑えられた方が;;」

『大…丈夫…ほんとに、後少し…』

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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年9月16日 18時

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