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42色目 ページ43

なので、酸素が切れて優癒子様が危ない状況になるなんてことはありません!とふふん!と胸を張っていた

7日もここにいれば酸素不足じゃなくても死にそうだがと思っていたら

「7日もこのような場所に優癒子様を置いておくわけありません!備えあれば患いなしです!!」

刀剣達は瞬時に悟る…この管狐、主に激甘だと

「寝るのもいいけど、何か食べて飲んで栄養も取れれば回復は早いんだろうけどね」

「わたくしその辺は失念しておりました…」

「完璧な者などいないよ…そう落ち込まないで」

「確かに…主は心地いいね…霊力のことだよ?」

「やめろ、起きる」

青江がAの頭を撫でるのを、骨喰がその手を払う
つれないなぁと青江は手を引込めるがその口調からは対して気にはしていない様な感じであった

「これがさっきこんのすけが説明していた傷か…あの人、言霊使えたんだね」

「アタシにはかけられるみたいだったけど、石切丸には無理だろうね…青江はギリギリ無理かな」

あ、後主にも無理かなぁと言っている次郎太刀に石切丸は確かにこれだけ綺麗で量もあれば打ち消されてしまうね…特に、悪意を乗せた言霊はと言う

明るすぎても眠れないかもしれないからと、ランタンは次郎の後ろに置かれていてAの周囲は薄ぼんやりとした明るさでしか見れないが、目を凝らして寝ているAを見つめる

「僕は御神刀じゃないけれど?」

「アタシは御神刀だけどかかったね…アレじゃないかい、現世寄りだから…アンタは幽霊切り…見えない何かを切れるくらいの霊力があるから言霊も弾き返せると思うけど」

かかったらごめんねとものすごく軽く言われて青江も口の端を若干上げるくらいのリアクションしかできなかった

「あの方が刀剣男士に言霊をかけた場合、優癒子様に相殺してもらうしかありませんね」

「相殺どころか打ち負かしそうだけれどね」

そう言う青江に骨喰と次郎太刀はうんうんと頷いていた…Aが起きていたら、あり得ないと否定していただろう

ここから約2時間ほど経って、Aが目を覚ます

『ん…』

「主?気分はどうだ」

『ん…大丈夫…あれ、青江君目を覚ましたんだ…よかった、元気になったんだね』

「初めまして…僕はにっかり青江…僕も、主と呼んでいいかな?」

『勿論、元気になってよかったね』

今まで辛かったね、でも頑張ったねと必殺・褒め殺しと頭なでなでを繰り出す
まさかそんなことをされるとは思っていなかったため、一瞬フリーズする

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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年9月16日 18時

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