40色目 ページ41
雑談しながら青江の手入れを進めてゆき、何十分経ったのか…時間の流れが分からないため、もしかしたら1時間は経ったかもしれない
青江のこの練度で生存が半分以上減っているため、通常の手入れ部屋での手入れでは4時間ほどだが直接手入れなら半分ほどの時間で完了するとのこと…霊力消費は半端ないが
段々青江の顔色も良くなってきており、戦闘衣装の破れも直ってきていた
『っ…はぁ、はぁ…』
「大丈夫か、主…」
「ちょっと休憩するかい?」
ランタンを持っている次郎も明かりで照らされている顔が見えるため、心配そうに顔を覗き込む
『なんか…息苦しい…呼吸…し辛い…』
霊力での手入れって、こういうものなの?と苦しそうにこんのすけや石切丸に聞くが石切丸もこんのすけもそんなバカなという顔をしていた
「いえ、霊力での手入れで霊力を著しく消費した場合そのような状態が起きる場合もありますが…優癒子様の霊力はまだ十分ございます」
「あの人の霊力の悪影響が出ている…ということでもないのかい?」
「あの方の霊力は確かに優癒子様の霊力よりとても汚く、多いですがそれをはるかに凌ぐ量と奇麗さを持つ優癒子様の霊力が中和し、打ち消すはずですので…」
「あぁ!!」
うーんと考え込んで下を向いていたこんのすけがいきなり気づいたとでも言うかのようにいきなり声を出す
「何か分かったのかいこんのすけ」
「ここは、明り取りの窓もない締め切られた空間…酸欠ですよ!我々は空気が薄くとも通常通りでいられますが、優癒子様はそうはいきません…あぁ!だから鶴丸国永に携帯用の酸素缶の用意も忘れるなと言われたのですね」
次郎にこんのすけを押し付ける前、もしかしたらこういうこともあるかもしれないとこんのすけに携帯の酸素缶を用意させておいたようだった
『鶴丸君…すごい…流石…』
実は未来が見えていたんじゃ…御神刀じゃないけどあり得そうとか少しボーっとする頭で思う
「あまりしゃべらない方がいいんじゃないかい?」
「一旦中断して酸素を補給した方がよさそうだね」
青江の手入れを中断して、骨喰がAを横になるよう言い自分の膝の上に頭を置かせる…膝枕をしてくれるようだ
Aの状態が状態なので、抵抗も、遠慮もなく素直に動いてくれた
※手入れ時間は手入れ時間計算のサイトを参考に練度これくらいかなで出しているので実際のゲームでは異なると思われます
63人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年9月16日 18時