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39色目 ページ40

「そうだよ、私は御神刀だし、青江さんも霊力はある程度高めだから…色々厄介だったんだろうね」

それに、私には言霊は効かないしねと言う石切丸に御神刀って色々すごいんだなとか思ってしまった

『こんちゃん、証言はこれで大丈夫?』

「はい!バッチリ記録しております・・・これを政府に提出すればあの方を糾弾できますっ」

それにはここから出なければいけませんがと耳をしゅんと垂らすこんのすけ・・・椿の霊力が邪魔して
ここから出られないのだろう

「優癒子様、ここから出るには石切丸と次郎太刀にこの蔵の扉を破壊してもらわなければいけません・・・ですので、お辛いでしょうが石切丸の手入れをお願いします」

「それは、待ってくれないかな・・・私より青江さんの傷の方が深い・・・意識もないんだ・・・」

先に青江さんをお願いできないかなと座ったままだが頭を下げる

『どっちも、手入れするつもりだったから・・・頭を上げて石切丸さん・・・』

その傷、その体制で頭を下げてるのは辛いでしょう?と頭を上げさせる

『よし、じゃあ・・・青江君の手入れ始めるね』

「青江の練度は高めで重傷だから、脇差とは言え霊力不足には気を付けるんだよ」

『うん、危なくなったら休憩するね』

次郎にランタンで青江を照らしてもらい、直接霊力で手入れする

「まさかこうなるとは思わず・・・札は持ってきておりません・・・申し訳ございません・・・」

Aの負担の大きさに申し訳ないと先ほどからこんのすけはサポート役失格だと落ち込んで謝り倒していた

『もう!こんちゃんも、皆も自分を責め過ぎだよ!何も悪くないの!謝らなくていいんだよ』

皆には支えてもらってばかりだから、こっちは感謝しかないよとその垂れた頭を思う存分なでくり回してやった・・・フカフカだったのは言うまでもない

「ふふ、そうか・・・加州さんたちが言っていたことはこういうことか・・・会って一層感じたよ」

『皆そう言うんだけど、清光君たちがどう言ってたのか物凄く気になる』

心を乱さないように、落ち着いて周りの刀剣たちと雑談しながら、リラックスしながら青江の手入れを継続していく

あまり力み過ぎても多く放出するだけで漏れ出ているだけの状態になっても意味が無いのだと石切丸から教えてもらう

「そう言えば、二振り共君のことを主と呼んでいたね」

「本丸にいる刀剣は全員主だと認めそう呼んでいる」

「そうか、私も主と呼んでも?」

『勿論!』

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作者名:べっこうあめ | 作成日時:2021年9月16日 18時

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