久遠のカラフルイヤーズ (ページ32)

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31色目ページ32

『石切丸さんの…石切丸さんは神主さんなのかな？』

「石切丸は神社に奉納されていた御神刀だからな」

『そうなんだ!』

同じ刀派の岩融が石切丸について教えてくれる…やはり、近しい人に話を聞くのが一番の様だ
色々知れる

見つかったら今度色々お話を聞こうと思い弊を手にとる

助けてくれ…私たちは…こ…こ…ｎ…

青江さ…ｎ…が…ひど…

「…あ…じ!…ある…!…主!!」

『ハッ…!!』

弊を持ったまま動かなくなったAをとっさに主と呼びかける

その後意識が戻ってきたかのような感じで動き出したAは横で心配そうに呼びかけてくれた鶴丸を見る

「大丈夫か?それを持ったまま黙って動かなくなったから心配した」

『暗い場所にいる…人に…助けてって…途切れ途切れだったけど…』

これを持った瞬間…暗くてよく見えなかったが、薄ぼんやり人が見え声も途切れ途切れだったが助けてほしいと聞こえた

「くらいばしょにいるひとに…ですか?」

『うん、顔は見えなかったし、途切れ途切れでよく聞こえなかったけど…最後の方…青江さんがひど…って…』

「青江…これを持ってそれが見えたってことは…」

「石切丸が霊力を使って主に助けを求めてきたのではないか」

「青江さんは?」

「一緒にいるんじゃないのか?さっきの主の言い方から推察すると、青江の傷が酷いから助けてくれってことなんじゃないか?」

アイツはよく出陣させられていたしと鶴丸は渋い顔をする

『うん!そうだよ!私たちはここって言ってた!』

もう一回見れないかなぁと弊を置いてもう一度持ってみるが何も起きはしなかった

「多分、そうそう何回もできなんじゃないか?石切丸も中傷か重傷だろうしな」

『そっか…そうだね』

「!だれかきます」

今剣が足音をいち早く耳に入れ、気配を察知する

「優癒子ちゃん、ここは三条の部屋よ…ここでなにしてるの?それに、鶴丸に近づかない様にって言ったわよね?」

現れたのは椿だった

「(引き留めておいてほしいと言っただろお前ら)」

「(ごめん鶴さん…何かを察知していきなり部屋から出て行って)」

「(引き留めはしたけどさ、聞いてくれなかったんだよ)」

後ろにいる二人にそうガンを飛ばすと、言われていることが分かったかのように二人が口パクで伝えてくる

「二人に三条について話を聞きに行くっていうのを聞いたから驚かせてやろうと思ってこの押入れに俺が隠れていたんだ」

ここに俺がいることは知らなかったのさと一応事実を述べる