26色目 ページ27
「分かった、鶴丸たちにも一応声かけてみるね」
「離れにするか?それとも大広間にするか?」
「…どっちがバレにくいんだろう」
一番警戒すべきは椿だ、夜になって審神者部屋に籠るのだろうが、先ほどのようなことがあるかもしれない
「一番遠く、近づいてくる確率が少ない離れの方がよろしいかと」
「とっても心苦しいけど、三振りの内誰か一振りに足止めしてもらって審神者部屋から出てこない様にしておいてもらった方がいいんじゃない？」
後で主さんのお話を僕たちで話すか、主さんが話したらいいんじゃない？とやはり引き留めておく役の一振りは必要なようだ
「それも相談して夜向かうね」
『ありがとう、みんな』
「…主さまに、ありがとうを言ってもらうと…嬉しい//」
「そうですね、お小夜」
少しホホを染めて話す小夜に、その姿を見れることが嬉しいとばかりに頭を撫でる宗三
これが兄弟の姿か、尊いとほんわかするA
その日の夜、話を通して少し狭いが、この本丸で確認できる刀剣が全振り集まってくれた
今日の近侍は鶴丸だが、先ほど小竜が呼ばれたため小竜には後で説明することになった
ばっちり引き留めておくと言われたので頼んだとバトンタッチしてきたのだ
『初めましての方もいるね、優癒子です…集まってくれてありがとう』
初めましては、獅子王、岩融、御手杵、大倶利伽羅、次郎太刀だ
まだ、誰が誰だとか一致しないため、自己紹介から始まる…ここ最近の流れだ
「おう、よろしくな、俺は獅子王」
「俺は岩融、今度の主は小さいな!」
ガハハと笑いながら頭をグリグリと撫でられる
「ちょっと!もうちょっと優しくしてよ!主の頭が取れちゃったらどうするの!?」
『(めちゃくちゃ物騒なこと言ってる…)』
「すまん、すまん!ついな!」
「もう…」
『そのお顔も可愛いけど、笑ってた方がもっと可愛いよ清光君』
ツンツンと少し膨らませている頬を突いて自分のために怒ってくれた清光を宥める
「主〜//」
きゅーんとAの手にすり寄ってスリスリすると甘えてくる
「話が進まないからいちゃいちゃしないで二人共」
安定に引き離され、自己紹介に強制的に戻される
「(ちょっと!主とのイチャイチャを邪魔しないでよね!)」
「(清光ばっかりに主といちゃいちゃさせないからなっ)」
という二人の会話はAには聞こえていない
「俺は御手杵…俺は刺すこと以外能がないからなぁ」
「アタシは次郎太刀、ジロさん色々協力するよっ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べっこうあめ | 作成日時：2021年9月16日 18時
