久遠のカラフルイヤーズ (ページ2)

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1色目ページ2

『はぁ…』

「またため息ついてるよ?そんなに子供たちが帰ったことが寂しいの?」

『だって、めちゃくちゃ可愛かった…』

会社でのお昼休憩中、少し沈んだ顔で持ってきたお弁当を食べるAを未だに子供二人を預かっていたと思い込んでいる隣の同僚が元気出せと言ってくる

彼らが帰って3週間…未だこんのすけからは音沙汰がない…もしかしてダメだったのか、難航しているのか、はたまた忘れられているのか…と色々悪い方へと考えてしまう

「でも、また会えるんでしょ?一生の別れってわけじゃないだろうに」

『うん、そうだね(私が皆に会える時はあなたとの一生の別れだけどね…)』

と、誰に言うでもなく心の中で皮肉をかます

皆が帰った後、皆が最初に着ていた服が無くなっておりそして代わりに着ていた服が置いてあった

あの時Aが買った、皆がお気に入りで毎日着けていたアクセサリーは無かったため、皆が持っているのだろう

どういうこと?と少し混乱したがまぁ、時空を超えられるのだ、マジックのようなこともできるのだろうと納得した

仕事も終わり帰宅する･･･誰もいない一人きりの家へ

『ただいま･･･(こんなに広かったっけ･･･)』

少し前まで、仕事から帰宅すると6人全員が出迎えてくれていた
おかえり、おかえりなさいと

そしてAのご飯を楽しみにお手伝いしてくれるのだ

『なんか、今日の晩御飯は･･･いいかな･･･』

皆のことを思い出して、いないことを実感してしまって食欲がなくなってしまった･･･買い物はしてあり、メニューも決めていたが

「しっかりお食べになった方がよろしいと思いますよ」

『え･･･』

冷蔵庫の前でそう思い至ると、後ろから声が聞こえる･･･一人しかいないハズのこの空間に
デジャヴと思い振り返るとそこにはちょこんと座る一匹の管狐が

『こんちゃん』

「お迎えに上がりましたA様」

『!迎え』

「はい、あの後政府の担当者に現状を報告しA様のことを申し上げましたところブラック本丸更生をよろしく頼むと仰って許可をいただけました!」

『私、皆に会えるんだね!』

「はい!」

あ、じゃあ、ちょっと待って!色々準備するからと待ってもらえるよう頼みキッチンからリビングを超えた向こうの部屋へと準備をしに行く

『(皆今から行くからね･･･また傷を負っていないといいな･･･心身ともに･･･)』

皆のことを思いながら憂いと喜びを胸に作業する手を早めるのだった