498色目 ページ49
二人のすれ違いがますます加速しているのではと感じた光忠は、早急に手を打たないといけないのでは?と内心物凄く焦っていた
拗れに拗れる前にどうにかしないと･･･と
ここは鶴丸辺りに相談した方がいいかもしれないと昼食後に鶴丸に声を掛けようと一人頷く光忠
「主君、昼餉の後も一緒に遊んでください」
『遠征に行ってくれる人たちを見送った後に合流するね』
「つぎはなにをしてあそびましょうか!」
「かるたは?」
「いいね、久しぶりにやろうよ」
この本丸にあるカルタは、同じ内容のものを二種類混ぜてある
取り札50音2枚ずつ･･･計100枚
例えば、犬もあるけば棒に当たるという内容、「い」の取り札が挿絵が違う二種類ありそれが読まれたら、どちらかを取る･･･二種類とも取れたら次を読む
「鶴さん、この後ちょっといいかな」
「おぉ、どうした光坊」
「遠征組を見送ったら僕は厨の片付けの方に行くからその後相談があるんだ」
「なら俺も一緒に片づけるからその時に聞こう」
他のやつに聞かれたくないことか?
いいや、そういうことじゃないから大丈夫だよ
そして約束通り遠征を見送った後、厨の片付けをしながら鶴丸にAと謙信とのことを話す
「なるほどな、いつも主はよく俺たちのことを見てくれているが自分のことになると何故かこうだからなぁ」
自分の顔の前に立てた両手を添えて、視界の狭さと直線気味なことを表現している鶴丸
「まずは謙信に主のことをどう思っているか聞こうか」
もしかしたら本当に嫌っているかもしれんしな
その場合は俺たちがどうこうしようとしてもより拗れるだけだしな
「そう･･･だね、今晩のお風呂にでも誘って謙信君に聞いてみるよ」
今は他の短刀達と、主と楽しく遊んでいるであろう自身の刀派の短刀に思いを馳せる
こんな時に仲の良かった貞ちゃんがいてくれればよりいい方に動きやすくなったのかなと
考えたところでいない人物のことを考えても栓なき事
鍛刀してくれるのを待とう･･･それかその人物が来なくても言ってみようかと思った
あの主なら言えばきっとやってくれる
そして、歓迎の宴も終えて謙信を風呂に誘った光忠
謙信にとっては入浴は初めての事でもあるので、光忠の誘いはより嬉しかったようだ
「謙信君、聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「謙信君は、主のことが･･･嫌いかい?」
僕にはそんなことない様に見えたけど、どうなのかなって思って
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べっこうあめ(プロフ) - ありがとうございます。修正いたしました (2022年10月20日 12時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - 初めまして?ですかね。えっと440色じゃなくて490色かと思われます。修正お願いします (2022年10月20日 12時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年9月5日 1時
