479色目 ページ30
「前もこうして昏睡したんだよ…主自身の霊力のお陰で一刻と半刻程で目は覚めたけど」
まぁ、ある意味因縁?
「他人のものを奪うことしか考えていないのですか…一から始められる力があると判断されたから見習いをさせてもらえていたんでしょう」
正しく始めればよかったんですよ
ある意味刀剣を集めることだけしか見えていない美咲に薄群青色と若竹色の瞳が軽蔑を乗せて見つめる
「話はよく分かんねーけど、コイツがこうなったのはアイツのせいか?」
「…そうだよ」
何時もは黙っていることの方が多い小夜がルフィの問いかけに即答していた
それ程怒りで満ちているのだろう
「…僕が復讐するべき人はあの人だけど…主さまがやってほしくないって言うなら…僕は主さまを守ることだけするよ」
今は僕が主さまの懐刀だからね
「そうかぃ…なら、アイツを拘束するかねぃ」
「全員動かないでっ!!」
美咲がそう叫ぶと、全員動きがピタリと止まり動かなくなる…いや、動けなくなったのだ
「な、なにこれ…」
「動けねぇっ;;」
言霊にかかり動けないことに焦っていると、ガンッ!!と鈍い音が響いた
「…そう言えば前にこんのすけが言霊を使えると言っていたな…だが、俺たちは主の刀だ…お前の言霊にかかるわけがないだろう」
鶴丸が鞘に納めた本体で美咲を殴りつけた様だ…鈍く響いたのはその音の様だ
その衝撃で美咲は甲板の床に倒れる…頭から血は出てはいない様だが
美咲が倒れ意識を失ったことにより言霊が解除された刀剣男士以外の者たちは急に体が軽くなったような感じと、こわばりが解ける感じがした
「お!?動けるっ」
「…主っ」
地に伏したのを見て鶴丸が持てる最大限の機動でAに駆け寄り状態を見る…前と同じで青白い顔だ
「部屋に寝かせに行こう」
「お、俺も付き添っていいかっ?」
心配気なチョッパーがそう申し出る
「診てくれる?」
「お、おぅっ!!」
「信濃、持っていてくれてありがとう」
「こんのすけを一時呼んで報告した方がいいね」
「こいつは一旦縛って見張っておくよぃ…オヤジにも報告しなきゃなんねぇ」
「…俺達ではどうにもできないからソレのことはそっちに任せる…言霊を使えるから口は塞いでおいた方がいいぞ」
鶴丸からは既にそれ扱いな美咲
「なぁ、色々聞きたいんだが」
あまりにも情報量が多かった出来事が次々流れ込んできたため、サボは説明を求むという目を鶴丸に向ける…色々纏めているのは鶴丸の様に見えたため
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べっこうあめ(プロフ) - ありがとうございます。修正いたしました (2022年10月20日 12時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - 初めまして?ですかね。えっと440色じゃなくて490色かと思われます。修正お願いします (2022年10月20日 12時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年9月5日 1時
