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「噂っていうのは、尾刈斗中と試合をした選手は三日後に全員高熱を出して倒れるとか」
「尾刈斗中の中に風邪でも引いてる奴が居たんじゃないのか?｣
神妙な顔で告げた春ちゃんに、円堂はそう聞き返す。そんな円堂に、秋ちゃんは「真面目に！」と叱りつけた。
その迫力に皆「うﾞ｣と首をすくめる。怒ってる秋ちゃんもかわいいよ！！！
「尾刈斗中が試合に負けそうになると、凄い風が吹き出して結局中止になっちゃうとか...尾刈斗中のゴールにシュートを撃とうとすると、足が動かなくなるとか...」
春ちゃんはドロドロ〜っと怖がらせるような声色で尾刈斗中の珍事件の数々を並べていく。
普通にホラーなその内容に、壁山が「キャプテン、トイレ行ってくるッス...｣と静かに立ち上がった。正直私もホラー苦手だしこの場から立ち去りたい。壁山に着いていっちゃダメかな...。
宍戸が、不安そうに円堂の方を仰いだ。
「ホントなんすかね、キャプテン」
「噂だよ、噂」
円堂は持ち前のお気楽さで受け流すけど、やっぱり皆の不安は薄れない。
「あの〜、Aさんは居るけど、やっぱり豪炎寺さんも...」
「そうでやんすね」
あっお前なぜ今私の名前を上げた？！頼られてるのは嬉しいけど、ここで私の名前出したら染岡が...。
恐る恐る染岡を見ると、ほら！！やっぱり凄い目で睨んできてる！私は平和主義者なのに！
へらりと愛想笑いをすると、彼はふんとそっぽを向いて口を開いた。
「何だ、お前等！」
「ヒィ！」
「豪炎寺やAなんかに頼らなくても、俺がシュートを決めてやる! ＦＷならここに居る！」
染岡の剣幕にビビり散らす一年組。睨まれないように縮こまる私。胸を張る染岡。
元気な染岡の宣言に、半田とマックスも頷いた。
「おお、その勢いだ! なんか豪炎寺、豪炎寺ってそりゃ、染岡も怒るって」
「元から居るメンバーで頑張るって言うのも良いと思うけどね」
二人のポジティブ発言に、場の空気が一気に柔らかくなった。ほっと安心のため息。さすが雷門サッカー部の滑剤！
「そうだな」と円堂も賛同する。
「皆、人に頼ってたら強くなんかなれないぞ! さぁ、練習だ！」
「おおー！」
染岡の勢いと自信、嫌いじゃないんだけどな。やたら敵視してくるからな...。仲良くなれたら良いんだけど、しばらく無理そうかも。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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乃森(プロフ) - ヒロさん» 久しぶりー！読んでくれてありがとう！面白いって言ってくれてとっても嬉しいです(´ﾉω・。) ヒロの作品もおもしろいよ！ (2015年3月5日 6時) (
レス) id: 460a1a01cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 久しぶりっ！ 来ちゃいました！ やっぱりこの小説面白いよっ！ (2015年3月3日 10時) (レス) id: 7123c135f0 (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - あんい♪さん» ほとんどギャグです(キリッ+) 笑いが止まらない、だと...?ありがとうございます！ (2013年11月19日 21時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
あんい♪ - これ、半分ギャグじゃないっすか？笑いが止まらない\(ー_ー)/ (2013年11月19日 11時) (レス) id: 986ecd3f3a (このIDを非表示/違反報告)
月奏 刹那(プロフ) - 稟さん» 応援してるだと...！Σ 感激です！なるべく早く続編作るつもりです。気合いいれていきます！← (2013年7月7日 17時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2013年5月8日 8時
