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「君の言葉でいえば…イナズマイレブンの世界かな」
「つまり私はトリップしたわけね？」
「とりっぷ…？｣
首を傾げて「とりっぷってなんだい」って顔をしてるけど、無視無視。まさかトリップって…。普段「二次元行きたい」とか口癖のように言ってる私でも実際に体験するとなると、ね。信じられないにきまってる。でも、目の前にいるのは紛れもないあのアフロディさん。
てか、私どうするの。家族とか、友達とか、学校とか。いやいや、誘拐だと思われてたりするよね！失踪とか！ヤバイよね、これ。
頭がこんがらがってきたので、簡単に整理すると、一つの結論に陥った。
「うおおおおおっしゃああああぁぁ」
「え？！」
「てるみん、私のケータイ返せや｣
「あ、うん、はい、どうぞ｣
突然叫んだ私に、てるみんが困惑した顔で私の携帯をさしだす。私はそれを奪い取った。ふっふっふ。これ思う存分に写真を撮れる。どうせ夢だろうし。それでも幸せは味わっとこう。携帯を頭上に掲げて拝む私に、てるみんが声をかけた。
「それ、高度上がってるから」
「なぬっ？」
「画質もすごくいいし、遠くのものでも綺麗に撮れる。あと、録音の方も高度上がってるよ｣
アフロディーテならぬ、神々しいほどの微笑。てるみん、マジ神様！ためしにカメラ機能を使って天井を撮ってみた。綺麗な白だ。
「なんの特徴もない天井を撮って、楽しいのかい？」
訝しげに首をかしげる彼に、私は携帯の画面をつきだした。
「見ろ、この美しき純白の天井を！」
「そうか｣
反応が薄いので、しょうがなく話題を変える。
「で、私ってどうしてここに？｣
ずっと疑問に思ってたことだ。いや、むしろ大歓迎なんだけどもね。咳払いをしてベッドの縁に座り、足を組むてるみん。そして説明し始める。
「僕は詳しく聞いていないんだ」
「え、てるみんが私をこの世界に飛ばしたんじゃないの」
「僕の役目はこっちにきたAをサポートすること、それだけさ」
てるみんは長い睫毛を伏せて、独り言のように言った。
「探し物、とだけ聞いている」
「なにそれ」
「探すのを手伝って欲しいと」
「誰が」
「さあ」
肩をすくめるてるみん。外人さんみたいな動作が似合うのは、てるみんの美貌のおかげか。しっかし、探し物だけじゃわからんな。なんだろう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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乃森(プロフ) - ヒロさん» 久しぶりー！読んでくれてありがとう！面白いって言ってくれてとっても嬉しいです(´ﾉω・。) ヒロの作品もおもしろいよ！ (2015年3月5日 6時) (
レス) id: 460a1a01cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 久しぶりっ！ 来ちゃいました！ やっぱりこの小説面白いよっ！ (2015年3月3日 10時) (レス) id: 7123c135f0 (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - あんい♪さん» ほとんどギャグです(キリッ+) 笑いが止まらない、だと...?ありがとうございます！ (2013年11月19日 21時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
あんい♪ - これ、半分ギャグじゃないっすか？笑いが止まらない\(ー_ー)/ (2013年11月19日 11時) (レス) id: 986ecd3f3a (このIDを非表示/違反報告)
月奏 刹那(プロフ) - 稟さん» 応援してるだと...！Σ 感激です！なるべく早く続編作るつもりです。気合いいれていきます！← (2013年7月7日 17時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2013年5月8日 8時
