page 25 ページ27
待ちに待った放課後。今日は部室に夏未さんがやってくるはず。ああ、めっちゃ楽しみ。今日は掃除当番じゃないから、ダッシュで部室行って...
と思っていたら。
「あの先生...優しい顔して、か弱い女の子に重いもの持たせるとか...人間顔じゃ性格までわからないね」
こんなところで人生において大切な教訓を学ぶとは...。私の手には、約30センチほどの高さの紙のタワー。資料室に持っていくよう頼まれちゃったのだ。せめて輪ゴムでまとめるとかしようよ先生...。
心の中でぐちぐち言いながら、やっとのことで資料室の前につく。両手が紙の山で塞がってるので、仕方なく足でドアを開けようとする。
女子力ってなんだろう。
「う、わあぁっ！」
...女子力ってなんだろう。足で開けようと片足に体重を全てのせたのがいけなかった。自分の体重、プラス(強調)、紙の重さでバランスを崩してしまった。
どん、としりもちをつくと同時に舞い上がる紙、紙、紙...。数秒後、床は紙で真っ白になった。なんてことだ、なんてことだ！これを今から拾うかと思うと...。
頭を抱えてると、すっと目の前に手が差しのべられた。
「これはまた、派手にやったな」
ぽかんと口を開ける私に、にこりと微笑む。
爽やかなスマイル。女の子みたいに整った、それでいて男らしいお顔。後ろで一つにくくった、青色の髪の毛。か、風丸だ…。風丸が私に手を…。緊張しながら、お礼を言い彼の手をとって立ち上がった。どういたしまして、と微笑む風丸を見てどぎまぎする。
ひゅー…私、今風丸の手に触ったわけだ…。全国の女の子達に恨まれてしまう…。一生手洗わないぞ…。
そんなくだらない事を考えていたら、風丸は地面に落ちた紙を拾い始めた。
「ええええ？！いいよ、私がやるよ！」
「一人じゃ大変だろ」
「う、まあ、たしかに」
苦笑いしながら頷く。お言葉に甘えて手伝ってもらうことにした。風丸の言った通り、二人で拾うと五分もかからなかった。
「ありがとね。あ、私、月夜見A！」
「俺は風丸一郎太。月夜見は転校生だよな。新しい学校は何かと大変だろうし、何かあったらいつでも頼ってくれていいから」
キラキラスマイルでそう言われた。風丸の優しさに惚れそうになる。いや、もう大好きだけどね。困った時は頼ろう...！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃森(プロフ) - ヒロさん» 久しぶりー！読んでくれてありがとう！面白いって言ってくれてとっても嬉しいです(´ﾉω・。) ヒロの作品もおもしろいよ！ (2015年3月5日 6時) (
レス) id: 460a1a01cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 久しぶりっ！ 来ちゃいました！ やっぱりこの小説面白いよっ！ (2015年3月3日 10時) (レス) id: 7123c135f0 (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - あんい♪さん» ほとんどギャグです(キリッ+) 笑いが止まらない、だと...?ありがとうございます！ (2013年11月19日 21時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
あんい♪ - これ、半分ギャグじゃないっすか？笑いが止まらない\(ー_ー)/ (2013年11月19日 11時) (レス) id: 986ecd3f3a (このIDを非表示/違反報告)
月奏 刹那(プロフ) - 稟さん» 応援してるだと...！Σ 感激です！なるべく早く続編作るつもりです。気合いいれていきます！← (2013年7月7日 17時) (レス) id: 0ab5d90843 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2013年5月8日 8時
