†イナズマイレブン† 私が、トリップして得たものは──。 (ページ4)

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†第2話ページ4

──目が覚め、最初に目に飛び込んできたのは…
見慣れた天井だった──

「……(ここは、私の部屋…？)」

どういう、ことだ？
私はさっき、車に轢かれたはず。

『──君は"こちらの世界"で、失ったものを取り戻すんだ』

あの声は、いったい…
それにこちらの世界って…

そういえば、あの声の主(ぬし)は最後に何か言おうとしていた。
何を言おうとしていたんだろう…。

ﾋﾟﾛﾝｯ

──その時、私の携帯に一通のメールが届いた。

「？」

メール…？
私にメールを送ってくる人なんていないはずだ。

一体、誰が…？
恐る恐る、メールを開いてみると──

「っ！！」

そこには、"響木正剛"の名が記されていた。
内容を簡単に纏めるとこうだ。

私は、日本代表"特別"選手に選ばれた。
明日は代表候補が顔合わせの為に雷門中に集まるから行かなければならないということ。

以上のことを見てわかるように、
どうやら私はイナズマイレブンの世界に来てしまったらしい。

しかも、日本代表に選ばれた。

一見冷静に見えるかもしれないが、頭の中は混乱している。
訳が分からない。

車に轢かれて死んだと思ったら、
生きている上にイナズマイレブンの世界にトリップしているなんて…。

だが、こうなった以上は仕方がない。
代表選手にも選ばれてしまったから、彼らと関わらない訳にもいかない。

私が来てしまったことで、時空に歪みが生じ、
勝つべき試合で負けてしまうなんてことがあったら…

その時には、私がなんとかしなければならないんだ。
この先の未来を知っているのは、私だけだから──