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私は悪くないです。 ページ6

「降谷さーん」


「………。」


「降谷零さーん?」


「………。」



だめだこりゃ。一時起きないだろうなこれは。

降谷さんが酔い潰れるとこなんて初めて見た。


ヤケ酒くらい俺もすると前に言ってたけど、ほんとにするんだな。




「んー、でもここで寝ると風邪ひくよね。とりあえず毛布もってこよ。」



寝室から毛布を取って降谷さんにかけてあげる。

それから、起きた時のために水も置いておいて…



「とりあえず、私はお風呂だな。」



ーーーーーーー


お風呂から上がっても降谷さんは顔の向きが横向きになっただけでまだ寝ていた。


お酒のせいか心做しか顔が赤い。

まぁ色黒だからそんなに分からないんだけどね。


それにしてもどうしよう。

このままここで寝させる訳には行かないし…


いつもは立場が逆だからどうすればいいか分からない。



「んー、とりあえず私はいつも起きたらベッドにいるからベッドに運べばいっか!」



そんな安直な考えで降谷さんをベッドへ連れていこうとする私。

だけど…



「え、男の人ってこんなに重たいもんだっけ?」



持ち上げられなかった。

いや、当たり前なんだけど、この世界に来て少しばかりチートになってしまった私なら行けると思ったんだよ。



「………んん。」



持ち上げようとしたせいで降谷さんがぼんやり目を開ける。

うわ、こんなに寝起きなの初めて見た。

男の人なのに可愛いなおい。



「降谷さん?ここで寝たら風邪ひきますからベッドに移動しましょう?」


「……ん、あぁ。」



今までになく素直な降谷さんに自然と頬が緩む

それからは、私の首に降谷さんの腕を回してあげて引きずるような形で寝室に連れていき、放り込むようにベッドに寝かせた。



「……ふぅ。これでよしと。私は今日は布団敷くの面倒だしソファで寝よっと。」


そうして私は降谷さんに布団をかけておやすみなさいといって寝室から出た…




ーーグイッ



「え。」




うん、寝室から出ようとしたんだよ。


だけど今いるのは降谷さんの腕の中なわけで…

なんでこうなるんだ!?

え、なに降谷さん起きてんの?



「ふ、降谷さん!?」


「………。」



返事はなし。それどころか上からスースーと寝息が聞こえる。

え、これやばいやつだよね?

朝起きたらやばいやつ。


でも腕から抜けようとしても降谷さんの力が強すぎて無理。



「………もういいや、私も眠いしここで寝よ。」



これは私は悪くないからな!!!

今のずるいです。→←珍しいです。



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設定タグ:名探偵コナン , トリップ , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか? (2018年7月26日 17時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 零さん» 返事おくれました!嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!続編も頑張って下さい! (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます! (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年3月30日 23時

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