一応怪我人です。 ページ37
「おい、A!!!事件に巻き込まれたって本当かよ!?」
「あ、松田さんお久しぶりです。」
「いや、お久しぶりじゃねぇし!どうしたんだよその怪我は!!」
事件が終わり事情聴取のために警視庁へと訪れた私。そこには今も生きて捜査一課で働く松田さんがいた。
松田さんは私を見つけた瞬間、焦り2割、怒り8割くらいの割合で走ってきた。
松田さんも降谷さん並に過保護だよな。
「いや、バスジャック事件に巻き込まれて怪我しちゃったんですよね、あはは。」
「あははじゃねぇーよ!!バスジャック犯って言ったら佐藤が行ったやつだろ!?ったく、何してんだよあいつ!!」
やばい、やっぱり怒り10割くらいかもしれない。
これじゃあ佐藤さんに迷惑だ。
どうにかして松田さんの怒りを止めないと…
「そっ、そうですけど佐藤さんは悪くないです。私が勝手にしたことだし、それにまだ佐藤さんは私がいることを把握してな…「おい佐藤!!!」
……もう遅かった。
というかタイミングが悪すぎた。
ちょうど佐藤さんが私と降谷さんの前を通り過ぎたのだ。
「ちょっとなに?松田くん。私は今からバスジャック事件の事情聴取で忙し……って、Aちゃん!?」
「えっ、佐藤さん私の名前を…」
「当たり前よ!松田くんの命の恩人みたいなものだし、3年前とはいえあんな行動されて覚えてないわけがないわよ!」
佐藤さんとは松田さんの観覧車事件以降会っていない。
なのに名前を覚えられている事にびっくりした。
けど、覚えている理由を聞けば納得した。
「それよりAちゃん、どうしたのその怪我!!」
「は?佐藤お前何でAがこうなったのか知らねぇのか?」
「……え、知らないわよって…まさか!?」
佐藤さんは思い当たる節があるのか驚いた顔をする。
「まさか、なんだよ早く言えよ。」
いや、言わなくていいです佐藤さん。
言ったら100%私が怒られる。
「千葉くんから爆発15秒前くらいに、バスに乗り込んで拳銃で窓を撃ち抜いて女の子を助け出した人がいたって聞いたけど…」
あはは……もうだめだ。
「おい、A。それがまさかお前だって言わないよな?」
松田さんの顔が怖い。
だからこれ以上はぐらかすことは出来なかった。
「……すみませんっ!!!」
「ったく、このバカが!!!!!!」
ーーゴツンっ!!!
「いったぁーー!!!」
久しぶりに松田さんから鉄拳をくらいました。
私、一応怪我人なんですけど……
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか? (2018年7月26日 17時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました!嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!続編も頑張って下さい! (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます! (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月30日 23時