私のエゴです。 ページ35
ーーキキィーッ!!
「うわっ!!……ーーゴツンっ!!「いだっ!!」
バスジャックが始まってしばらく経ったその時ようやくバスが止まった。
いや、止まってくれて嬉しいけどさ、急ブレーキはやめて欲しかったかな。
お陰で前の座席で頭打ったよ!!私は石頭だから良かったけどね??
私が頭を打ち付けて自分で撫でているうちにコナン君たちが犯人を倒す。
うわぁ、赤井さん自分が倒そうとしていたのにコナン君の麻酔銃によって倒れたからびっくりしてるよ。
そして、続くようにジョディさんも犯人を倒していた。
“A secret makes a woman woman.”
犯人に馬乗りになった後そう呟いたワードが私の耳まで届く。
“女は秘密を着飾って美しくなる”……ねぇ…
秘密を着飾るのも楽じゃないよ。……それならいっそ美しくなくていい。
そんなネガティブじみた事を考えていると犯人の仲間であるガム女が大声を上げ始めた。
「爆発まであと30秒も無いわよ!!!」
その声に反応して乗客が次々と降りていく。
哀ちゃんは……座ったまま。
でも、きっとコナン君が助けてくれるはず。
そう思って私は外に出た。
「大丈夫……だよね?」
外に出てバスから少しだけ離れた所でバスの中にいる哀ちゃんを見る。
コナン君がきっともうすぐ気付いて助けに行くはず…
「A。もっと離れなくていいのか。」
また不審な行動をする私に赤井さんが声をかけてくる。
前にいたから随分先にバスから降りたはずなのに、私をわざわざ待っていたのか。
「私はまだ確信が持てるまでここにいます。赤井さんは先に向こうへ。」
「確信とはどういうことだ?」
そう。コナン君が助けるという確信を…
けれど、それは訪れない。
コナン君は少年探偵団の子達とまだ話している。
やっぱり原作とズレが生じてる!!
爆発まであと15秒もない。
「まずいっ…!!!」
「おいっ、A!!!」
止める赤井さんの声を無視して私はバスへと走る。
やっぱり残っておくべきだった。
100%助かる保証があった訳じゃなかったのに、原作はズレていないと思いたかった私のエゴだ。
全力疾走でバスへと乗り込む。
「哀ちゃん!!!」
「……A…さん?」
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか? (2018年7月26日 17時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました!嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!続編も頑張って下さい! (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます! (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月30日 23時