男の人です。 ページ41
「……ふぅ。やっと終わった〜」
ようやく治療&説教を終えた私は診察室から出て一息ついていた。
そういえば降谷さんはどこに行ったんだろ?
待合室にいると思っていたのにいないし……
もう、先生が余計なこと言うからだよ。
とにかく降谷さんを探さないといけないから、周りをキョロキョロと見回す私。
「何キョロキョロしているんだ。傍から見れば不審者だぞA。」
「あ、降谷さん!!治療おわり…ーーバサッ!!!
いきなり後ろから降谷さんの声がしたから、振り返って喋ろうとすると途中で何かを投げつけられた。
言葉を遮ってまで投げつけるなんて、そんなに怒ってるのかと思いながら投げつけられたものを手に取る。
「……パーカー?」
「そのボロボロの格好は目立つ。……車にパーカーを置いていたから取りに行っていた。俺のだが、そのボロ雑巾のような服よりマシだろ。」
そう。投げつけれたのは真っ黒のパーカー。
潜入捜査の時にでも使っているのだろう。
私の格好が酷いから途中で診察室から出ていってわざわざ車にまで取りに行ってくれたんだ。
やっぱりこういうとこは優しいなぁ降谷さんは。
「ありがとうございます。……でも、てっきり私と付き合っていると勘違いされたのが嫌で診察室から出ていったのかと思ってました。」
「……まぁ、それは間違ってはいないけどな。」
間違ってないって、やっぱりそんなに嫌だったのか。私と付き合っていると思われたのは……
「大丈夫ですよ!!降谷さんの代わりに私がちゃんと否定しておきましたから!!」
私はそう言って降谷さんにグーサインをだした。
けれど、降谷さんの機嫌が良くなることはなくて、
「………はぁ。俺が嫌だったのはそこじゃないんだけどな。」
と、ボソッと呟いた。
なんか病院についた時よりも呆れられてるような…
でもまぁ、呆れられるのはいつもの事だし気にしない方がいいよね
そうして私は自己解決をして、降谷さんのパーカーに腕を通した。
「……大きい。」
「当たり前だろ。」
思ったよりも大きかった。降谷さん細身だからブカブカにはならないと思っていたのに…
やっぱりちゃんと男の人なんだな。
なんて思いながら目の前に立つ降谷さんを見る。
「なんだ?」
「いえ、何にもないです。帰りましょう降谷さん。」
「あぁ、そうだな。帰ったら説教だからな。」
「あはは……お手柔らかに…。」
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか? (2018年7月26日 17時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました!嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!続編も頑張って下さい! (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます! (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月30日 23時