通すわけにはいきません。 ページ10
急いでバイクのキーをとって家を出る。
「お願いっ、どうか間に合って!!」
そんな思いでバイクを走らせる。
薄着でそのまま出てきたためかなり寒いはずだけど焦りでそれさえも感じない。
幸い赤井さんが言ってたビルは自分の家からはバイクを飛ばせば15分くらいでつく所だった。
でも降谷さんをどうやって止めればいい?
スコッチは赤井さんが助けてくれるから心配するなって?
でもそんなの信じてくれる?
まず話も聞いてくれないかも。
「……あぁもう!!!私の意気地無し!!!」
そんなこと考えても何も意味がないでしょーが!!!
大丈夫。降谷さんは私を信じてくれるはず。
私が降谷さん信じてるんだから大丈夫!!!
そんな風に降谷さんの事ばかり考えているといつの間にか目的地のビルまでついていた。
恐らく赤井さん達はもうついていて説得が始まっている頃だろう。
周辺に黒の組織がいるかもしれないと思ったけれど気配はないみたいだ。
「降谷さんはまだ来てない!?」
ヘルメットの脱ぎ周りを見渡す。
すると私が来たのと逆方向から降谷さんが走ってきているのが見えた。
かなり焦っている様子だ。
そりゃそうだ。スコッチから自決するというメールをもらい必死でここまで来たのだから。
降谷さん!!!と声をかけようとはしたけれど、もしかしたら降谷さんが盗聴器をかけられてる可能性もあるから迂闊には呼べない。
降谷さんが私のところまで来るのを待つしかない。
「お前がなんでここにっ!?」
ビルの前まで来て私にようやく気づいた降谷さんは喧嘩していたのも忘れていたかのように私の肩を掴み私を大きく揺らした。
その顔はすごく恐ろしく降谷さんの目からは動揺と焦りが伺える。
「……今すぐここから離れるんだ!!!お前が来ていい場所じゃない!!!帰れ!!!」
ーードンッ!!!
「っっっ!!!」
そういって私の肩を押してそのまま突き飛ばす降谷さん。
私を危険な場所から離そうとしているのは分かってる。
けれど、私も負けない。私はここまであなたを助けるために来たんだから!!!
ここを通さないと言うように私は立ち上がり両手を広げて降谷さんの道を塞いだ。
「何のつもりだお前!!!」
「私はあなたをここから先に通すわけには行きませんっ!!!」
「俺はこの先に守らなければならない奴がいるんだ!!!」
「私だってあなたを通すわけにはいかないんです!!!」
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祐(プロフ) - Aliceさん» 誤字の報告ありがとうございます!今訂正致しました!!自分だけでは見つけられない部分もあると思うのですごく助かります。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 9347eda9ce (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 37ページの最初の行も誤字です (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 31ページで、誤字ありましたよ。いちばんばんw (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - ねぉさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!!頑張ります! (2017年4月3日 14時) (レス) id: a14d757431 (このIDを非表示/違反報告)
ねぉ - 1日ちょっと過ぎてしまったけど、全部読みました!!コナンのトリップの中で1番おもしろかったです!続編楽しみにしてます! (2017年4月3日 1時) (レス) id: cc3a2c5af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月24日 16時