【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。2

名誉の傷ってやつです。 ページ31

｢……この傷はなんだ。｣


｢えーっと……名誉の傷ってやつですかね？？｣


｢どういうことだ。1から説明しろ。｣




……数秒前の私を殺したい。


なんで降谷さんがいる所でジャケットを脱ぎ、この包帯をグルグルに巻かれた腕を降谷さんの目に晒してしまったのだろう。


馬鹿なのか私は!!!


敵の前に飛び込んだなんて言ったら激怒されるぞ…



｢た、ただアジトを制圧する時に敵と1対1の撃ち合いになって1発当たっちゃっただけですよ｣


｢……お前には1対1の撃ち合いにはならないように風見に頼んでおいたはずなんだが？｣


｢あはは……そう、デシタカ。｣



道理で私が1番楽な配置だと思ったよ。てっきり1番下だからと思ってたのに…

何頼まれてるんだよ風見さん!!



｢俺に嘘は通じないぞ｣


｢……はい、全て話します……。｣



この人に嘘をつこうと思ったのが間違いだった。

私は結局1から撃たれたまでの経緯を話した。



｢……はぁ。お前、俺との約束覚えてるのか？｣


｢覚えてますよっ!!!｣


｢じゃあなんで前々から言わなかったんだよ｣


｢いや、これは言いようが無かったんですよ!!今日の事は漫画の中の話じゃなくて、私が前の世界で死んだ時の状況と全く同じだったんですよ!!!!｣


｢…………。｣



え、なんで無言？


私なんかまずいこと言ったっけ？




｢……A、前の世界で死んだのか？｣


｢え？そうですよ。言ってませんでしたっけ？｣


｢聞いてない。｣


｢あれ？そうでしたっけ？私、死んでますよ腹部に5発撃たれて。｣



右手で5を表して降谷さんにみせる。



｢……はぁ。お前なぁ、死んでますよってそんな軽々しく言うなよ…。｣


｢いや、今生きてるから言えるんですよ。まぁ別世界で、ですけど。｣


｢それはそうだけどなぁ……はぁ。｣



降谷さんはため息をついてばかりだ。

しょうがないじゃん。

私自身もおかげさまで死んだ感覚はないんだし。

まるで尋問です。→←1人で病院行けます。

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