本は読みますよ。 ページ4
｢それでAさんは、向かいの家には住んでねぇのか？俺、見かけたことないんだけど｣
｢うん、そうだよマンションで1人暮らし。まぁ私も24歳だからねぇ。｣
｢1人って寂しくねぇーの？｣
｢こらこら、新一。Aさんも彼氏がいたりするかもしれないだろ？｣
なんでそーなるんだ優作さん。
新一くんがいる前でそんな話に持ち込むな!!
｢……あ、そっか｣
新一くんもそれで納得するんじゃない。
｢いや、優作さん。私、彼氏いないので｣
｢おや、そうだったのかい？良かったじゃないか新一。｣
｢は!?な、なにいってんだよ父さん!!!｣
その通りだよ優作さん!!何言ってくれてんだ!!
てか、なんで新一くんもちょっと焦ってんの!?
君の嫁は毛利蘭で確定していることなんだから!!
それに、私はひと回りもちがう年下の男の子に手は出しませんから!!!
｢はっはっは。冗談だよ。｣
｢ったく、勘弁してくれよな。｣
ふてくされる新一君とそれを見て笑う優作さん。
私にはその光景が微笑ましくて眩しく思えた。
｢あ、そうだAくん。｣
｢はい？｣
｢夕食の時に本を貸す約束をしていたんだったね｣
｢あ、そういえばそうでしたね。｣
そう、この世界に来てからナイトバロンシリーズをずっと読みたいと思っていたのを夕食の時に思い出して、それを優作さんにいうと、貸してもらえることになったのだ。
え？本を読むタイプなのかって？
失礼な。私だって本は読むんだからね!!
……ミステリーだけだけど。
｢新一、Aくんに書斎を案内して貸しておいてくれるか？｣
｢別にいいけどよ、父さんも来ないのか？｣
｢あぁ、私は昨日あまり寝てなくてねAくんには申し訳ないが今日はもう寝ようと思ってるんだ｣
｢忙しいのに私のために時間を割いて下さいってありがとうございます。｣
｢いや、私もAくんとゆっくり話したかったからね。今日は話せてよかったよ。それじゃあまた。｣
｢はい。｣
こうして優作さんも有希子さんに続いて寝室へ入っていった。
｢父さんも母さんも、もう歳かぁ？｣
そんな新一君の一言に笑いそうになったのは私だけじゃないはずだ。
｢まぁ、いいや。Aさん書斎こっちだから｣
そういって、また私の腕をつかむ。
新一君は腕を引っ張って歩くのが好きなのか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1499人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
祐(プロフ) - Aliceさん» 誤字の報告ありがとうございます!今訂正致しました!!自分だけでは見つけられない部分もあると思うのですごく助かります。 (2017年4月4日 19時) (
レス) id: 9347eda9ce (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 37ページの最初の行も誤字です (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 31ページで、誤字ありましたよ。いちばんばんw (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - ねぉさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!!頑張ります！ (2017年4月3日 14時) (レス) id: a14d757431 (このIDを非表示/違反報告)
ねぉ - 1日ちょっと過ぎてしまったけど、全部読みました！！コナンのトリップの中で1番おもしろかったです！続編楽しみにしてます！ (2017年4月3日 1時) (レス) id: cc3a2c5af5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祐
| 作成日時：2017年3月24日 16時
