嫌々してるんです。 ページ28
｢A。まだ残っていたのか。｣
｢……なんですか風見さん。帰ったんじゃなかったんですか。えぇ、私はまだ帰れませんよ、もう3時だというのに。見てください風見さんのおかげでまだまだこーんなに仕事が……って、降谷さん!?｣
｢……だいぶ疲れて壊れてきているようだな。A。｣
｢あはは……おつかれさまです降谷さん…｣
風見さんと思って喋っていた私。
まだまだ残っている仕事を風見さんに見せつけてやろうと資料の束を持って振り返るとそこに居たのは降谷さんだった。
｢報告に来たんですか？｣
｢そんななわけないだろ。こんな時間に上層部はいないだろ｣
｢あ、そっか。じゃあなにか取りに来たんですか？｣
｢………あぁ。ちょっとな｣
｢そうですか。｣
潜入に必要な資料とかだろうか。
それにしてもこんな時間になってまでよくここに寄ろうと思ったな。
私だったら朝とかに取りに行くのに。
急遽必要になったのかな。
しかし、何か取りに来たと言っていたのに自分のデスクの方に向かうわけでもなく、降谷さんは私の隣のデスクの椅子に腰掛けた。
謎な行動だけど、まぁ放っておこう。
私は早く仕事を終わらせたい。
ーーーーー10分後。
｢……A、いつになったら終わるんだ｣
｢そうですねあと30分くらいですか？……それより降谷さんこそ、いつまでそこにいるんですか。｣
｢お前が帰るまで｣
｢はい？｣
｢今日はAの家に泊まるから、お前を引き取りにここに来た。風見からまだ残っていると聞いて｣
え、じゃあ何？取りに来たものって私ってこと？
いや、なにその嬉しいような嬉しくないようなサプライズ。
｢勝手に先に私の家に帰ってていいのに…｣
何のための合鍵なんだか……。
｢っていうか、この資料今日までじゃないんだろ？明日の勤務で仕上げればいいだろ｣
｢そんなこと言ってたら仕事はどんどん溜まっていくんですよ。それに私はまだ下っ端ですからね。先輩たちがいつでも私を頼れるようにしたいんですよ。｣
｢…………。｣
｢まぁ、風見さんの場合は頼みすぎですけどね!?2徹だったから何も言いませんでしたけど!!｣
｢……なんだかんだ言いながら仕事はちゃんとするんだなお前は｣
｢嫌々してるんですよ!!!仕事は嫌いですからね!!｣
わたしがそう言うと、はいはいと言って笑う降谷さん。
そして結局降谷さんは私の仕事が終わるまで待っていて、2人でマンションへと帰った。
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祐(プロフ) - Aliceさん» 誤字の報告ありがとうございます!今訂正致しました!!自分だけでは見つけられない部分もあると思うのですごく助かります。 (2017年4月4日 19時) (
レス) id: 9347eda9ce (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 37ページの最初の行も誤字です (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 31ページで、誤字ありましたよ。いちばんばんw (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - ねぉさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!!頑張ります！ (2017年4月3日 14時) (レス) id: a14d757431 (このIDを非表示/違反報告)
ねぉ - 1日ちょっと過ぎてしまったけど、全部読みました！！コナンのトリップの中で1番おもしろかったです！続編楽しみにしてます！ (2017年4月3日 1時) (レス) id: cc3a2c5af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐
| 作成日時：2017年3月24日 16時
