【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。2

その情報いりません。 ページ27

ーーーーカチカチカチカチ。


深夜2時警備企画課ではキーボードを叩く音のみが響く。

もうこの時間になるとはほとんどの人が家に帰るか、仮眠室で仮眠を取っている。


そして今日は風見さんと私しか残っていなかった。



｢七瀬、まだ帰らないのか？｣


｢えぇ…どっかの優しい先輩が大量の仕事を運んできてくれたのでね…｣


｢そうか、それは大変だな｣



大変だなってそれだけですか!?

ってか、その先輩はあなたのことだからね!!!


あの追加の仕事が無ければ今頃私は家に帰ってぐっすりと寝ていただろう。

ちゃんとベッドで寝ていたかというと別の話だけれど。



｢ま、頑張れよ。俺は帰る。｣



え、帰るんですか!?手伝ってくれてもいいじゃないですか??


…と、言おうと思ったけど風見さんはすでに2徹だっということを思い出した私は



｢おつかれさまです。どうぞ私の分までゆっくり休んでください。｣



と、大人な返し方をしたのである。



｢あ、そうだ七瀬｣


｢なんですか。まだこれ以上私の仕事を増やすつもりですか？｣


｢そうじゃない。昼、お前に仕事を増やした時のことだが、降谷さんの話をしたのはお前の文句を聞かないためでもあったが｣



やっぱりそうだったのか。



｢降谷さんが来ると言っていたのは本当だぞ。といっても、もう日は過ぎたけどな。……じゃ、頑張れよ。｣



そうなのだ降谷さんは結局、今日…じゃなくて昨日来なかった。

それでさらに風見さんが私に文句を言わせないためと確信はしていた。



｢ってか、風見さん、別にその情報いらないし…はぁ。私もはやく終わらせて帰ろう。｣




最後の気力を振り絞ってキーボードを打つスピードをさらに上げる。


頑張れ私!!!

嫌々してるんです。→←深夜コースです。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す