これが真相です。 ページ15
「さて、何から話しましょうか。」
赤井さんがいれてくれたコーヒーを口にする。
うん、おいしい。
けど、ここからどうしよう
電話の時に全てを話すとは言ったけれど、バーボンが降谷零で後に安室透として現れることは言わない方がいい気がする。
もう色々遅いかもしれないけど、あまり原作を壊したくはない。
というか、壊してはダメな気がする。
降谷さんがバーボンであり、ゼロからのスパイだということはうまく隠して話そう…
「じゃあ単刀直入に聞こう。」
「なんですか」
「お前は、スコッチが自決しようとしていて、それを俺が逃がそうとしていたということをなぜ知っていた?」
……最初の質問からトリップしてきたことは言わないとダメなやつだ。
まぁ赤井さんは秘密を守れる人だろうから言っても構わないけれど、でもやっぱり1番最初は降谷さんに言いたかったな……。
「赤井さん、念のため聞きますけどここに盗聴器類はないですよね?私、今から超極秘なこと言うんですけど。」
「あぁ、心配するな。チェックはこの部屋に入った時からしている。」
「そうですか。じゃあ心して聞いてください。」
「あぁ…」
「私はこの世界とは違う世界の人間です。」
「……は?」
……思った通りの反応。
さすがの赤井さんでも驚きは隠せないようです。
うん、この顔写真に撮りたい。
「まぁ、正確に言えば違う世界の人間“だった”というのが正しいですね」
「ちょっと待ってくれ。色々付いていけないんだが。」
「付いてきてください。もう説明はじめますから。私は1度違う世界で死んでいます。そして、この世界で起きる事をある理由で私は違う世界で全て知ってしまっています。」
「………。」
もう何も話さなくなった赤井さんをよそに私はコーヒーを飲み干した。
……この人にも考える時間が必要かな。
「だから、私は昨日起こることも全て知っていました。……しかし、私はそれを阻止できなかった。これがすべての真相です。」
「………。」
「……ゆっくり考えてください。今日は帰ります。泊めてくださってありがとうございました。」
私はそうして、完全に固まってしまった赤井さんに聞こえてはないかもしれないがお礼を言って部屋を出た。
引き止める声がしたが、それはもう気づかなかったふりだ。
ごめんなさい赤井さん。
……私だって、まだ色々整理できていないから今日はこれで許してほしい。
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祐(プロフ) - Aliceさん» 誤字の報告ありがとうございます!今訂正致しました!!自分だけでは見つけられない部分もあると思うのですごく助かります。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 9347eda9ce (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 37ページの最初の行も誤字です (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 31ページで、誤字ありましたよ。いちばんばんw (2017年4月4日 16時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - ねぉさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!!頑張ります! (2017年4月3日 14時) (レス) id: a14d757431 (このIDを非表示/違反報告)
ねぉ - 1日ちょっと過ぎてしまったけど、全部読みました!!コナンのトリップの中で1番おもしろかったです!続編楽しみにしてます! (2017年4月3日 1時) (レス) id: cc3a2c5af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月24日 16時