人の話を聞いてください。 ページ42
｢あっ、そうだ!!!ここで出会ったのも何かの縁だしAちゃん!!ちょっと今から私に付き合ってくれる??｣
……有希子さん。私は聞きたいです。
まず、こんな出会い方のどこに縁があるのか。
そして、そんな笑顔をして、私に拒否権はあるのでしょうか？
答えはNO。断ったら何を言われるか恐ろしくて、無理ですなんて言えるわけがない。
｢……いいですよ。｣
｢ほんとっ!?やったぁ!!じゃ、早速表に車持ってくるわねっ｣
そうして有希子さんはるんるん気分で工藤家に入っていった。
｢すまないねAくん。有希子のわがままに付き合ってもらって｣
｢いや、いいですよ。別に用もなかっ……あ。｣
｢ん？どうかしたのかね？｣
｢え、いや、お父さんにこの資料を警察庁まで持っていくのを頼まれていたの忘れてて…｣
ほんとにすっかり忘れてしまってた…。
｢じゃあそれは私が慶都まで届けよう。｣
｢いやそんな悪いですよ。有希子さんと出かける時に寄ることにします。｣
｢いいんだよ。どうせ有希子からも持っていけと言われるだろうし。それに久しぶりに慶都と話したいこともあるからね｣
｢……それじゃあ、すみませんお願いします｣
お父さんには悪いけど、優作さんに頼むことにしよう。
私に頼むくらいだからそんなに重要な資料でもないだろうし。
｢Aちゃーんっ!!はやく車に乗って行きましょうっ？｣
車を取りに行って数秒しかたってないよ有希子さん…。
｢あ、はい。じゃあ優作さんお願いします。｣
｢楽しんでくるといいよ。有希子、あまりAくんを振り回してはいけないよ？夕飯までには帰ってくるように｣
｢はいはーいっ♪夕飯の時間にはちゃんとAちゃん連れて帰ってくるからあんしんしてちょうだい♪｣
はい？
いやいや、待って待って。
夕飯!?一緒に食べるってこと？
｢ちょっ、どういう事ですか？有希子さ｢それじゃあしゅっぱーつ!!!｣
ーーーーブォォォン
私の言うことになんて耳も貸さずに車を走らせ始めた有希子さん。
ほんとこの世界の人たちは、降谷さんといい、赤井さんといい、人の話を聞かないんだな!!!
てか、何このスピードこっわ!!!
何キロだしてんの!?
誰か助けてぇぇーーーっ!!!
ーーーーーーーーーーー
……と、このように有希子さんに絶叫マシーンでショッピングセンターに連れられた私は今に至っているのです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
植田紗弥 - カッコイイです。 (2019年12月16日 20時) (
レス) id: 9ef00e0382 (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 病人というより怪我人では？ (2018年5月3日 19時) (レス) id: de628bc614 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ - まさか、恋人と同じ名前でしたwww (2017年10月7日 13時) (レス) id: 03694dd56f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - あやなさん» コメントありがとうございます！私の語彙力はとても乏しいのでこういうコメントはすごく助かります！ありがとうございました！ (2017年5月2日 21時) (レス) id: 11d1fbb973 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - はじめまして！零さんかっこよすぎです....!!!あの、プロローグの「お褒めに頂き〜」のところ、「お褒めに預かり」だと思います。もしくは「お褒め頂き」とか。生意気申し訳ありませんm(__)m更新頑張ってくださいね！ (2017年5月2日 19時) (レス) id: 810e1796cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祐
| 作成日時：2017年3月20日 1時
