【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。

信じられません。 ページ38

｢……信じられない。｣



ただいま私はまたこの世界に絶望を感じています。




｢ねぇねぇAちゃん!!このお洋服はどうかしら!?｣



｢えぇ、すごくお似合いですよ。有希子さん。……あの、私帰っちゃダメですか？｣


｢だめに決まってるじゃない♪私、娘欲しかったのよね〜｣


｢……はぁ。だめだこりゃ。｣




はい。私は今なぜかあの大女優工藤有希子さんとショッピングをしています。


なんでかって？


それはですね、かれこれ1時間前に遡ります…



ーーーー1時間前。



｢ふぅー疲れた。今日は何しようかなぁ。｣


朝ご飯を終えた降谷さんはすぐに警察庁へと向かい私は、一応降谷さんへのお詫びとしての家の掃除をし終わった所だった。



そして私は警察庁に入るまではまだ時間があるため暇を持て余している日々なのだ。


そういえば、今日の朝、降谷さんに記憶喪失前に友達はいなかったのかと聞かれたんだった。


上手くはぐらかしたはいいけど今度また聞かれたら困るよね…



｢ちょっと調べるかぁ。｣



パソコンをリビングに持ち出して過去の事を調べる。




｢んー、やっぱ入院前の私の人間関係の情報はないなぁ。お父さんの周りを調べてみるか。｣



でもお父さんも警察庁で、降谷さんの上司ってことはこれもあんまり当てにならないかも。


そう思ったけどとりあえずハッキング。




｢………まじですかい。｣




そして調べた結果でてきた情報は、とてもじゃないけど信じたくない内容だった。




｢……なんで、お父さんと工藤優作さんが親友なのよ。｣



ほんと最悪だなこのトリップ設定。

これはまずいぞ。


優作さん何かにあったら、工藤新一くんにも会って、そしてフラグが立つ。


挙げ句の果てに死亡なんて事がありえるぞ…。



なんとしても関係を持つことは避けなければ。


……そう、思えばまずこれがフラグだったのだ。

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