【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。

黒ニット帽人間。 ページ26

｢ホォー、君だったのか。ジェイムズが言っていたスナイパーとは。｣



｢ひいっ！｣



いきなり後ろから気配を消して現れないでほしい。


会いたくないと思ったそばから会っちゃったよ。


黒ニット帽人間。てか、髪長っ!!!


サラサラヘアーだな羨ましいぞこのやろう。




｢そうだよ赤井くん。この前話したように1週間彼女を頼んだよ。｣



｢了解。｣




え、待ってどういうこと？

1週間頼んだってもしかして、私の射撃訓練の講師って赤井秀一なの？




｢名前はAだったな。とりあえず事情聴取だ。俺の車に乗れ。｣



え、いきなり呼び捨て？

赤井秀一の車に乗る？

ジェイムズさんとジョディさんは？

色々ついていけないんですけど。



てか、あたしのキャリーバッグ!!!!




きっと今日のキャリーバッグ移動時間のうち自分が持った時間は半分もないだろう。



ーーーーーーーー


赤井秀一の愛車であるシボレーに乗り込む。



あの車ってわざわざアメリカから持ってきたのかな？


まぁそれはきっとこの世界の特別ルールで色々どーにかなってるんだろう。





にしても、なんだろうこの無言の空間は。





車を発進させてから一言も言葉を発さない。



まぁ別に居心地悪いわけじゃないからいいんだけど。




｢そういえば名乗ってなかったな。俺は赤井秀一だ。｣



｢赤井さん…ですね。私は七瀬Aです。1週間よろしくお願いします。｣



｢あぁ。よろしく。｣




まぁ、名乗られなくても名前もあなたの未来も知ってるんですけどね。



たぶん私、前の世界にいた頃より嘘が上手くなってきたんじゃないだろうか。



そう思えるほどに周りの反応は自然だ。

黒ニット帽人間。2→←FBIのみなさんです。

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