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昼食後、少し休憩してからAを連れて畑に行く。
まだ夏前ではあるものの随分気温が高い。
熱中症には気をつけろとだけ伝えた。
「つーかお前、昨日来たばっかなのにどうしたんだよその服」
昨日とは違う服を着てきたAにずっと疑問を抱いていた。
畑仕事をするにはいい感じの服に麦わら帽子。
昨日の服は今のより女っぽいやつだった。
「あぁ、洋服はないと困るだろうってルキくんが使い魔に伝えてくれたの。この服はユーマくんのお手伝いするとき用」
「手伝い用?」
「うん、できる時は手伝うからね」
すごく楽しそうに笑ってそう言ってくれたのは、Aが初めてだ。
今まで自分から手伝うなんて誰も言わなかったしな。
「ありがとな」
「ううん!それで、今日は何するの?」
「じゃがいもとキャベツ、あときゅうりなんかがそろそろいい感じだからそこら辺頼む」
「なるほどぉ…了解!」
カゴを持ってチョコチョコする姿がガキみてぇだと思った。
同い年だって言ってたが背もちいせぇしな。
「ユーマくーん!これとっていい?」
「あ?それはもう少しだろ。右隣のだったらとっていいぜ」
「はーい」
手際の良さが経験を物語ってる。
けど、見ため的に畑仕事なんかしてなさそうだし毎日のようにしてるようには見えなかった。
「お前、慣れてんのな」
「おじいちゃんがちっちゃいのだけど畑持ってたし、家でもミニトマトは育ててたからね」
“それに1回ユーマくんの畑手伝ってみたかったの”
そう言われた時本当に驚いた。
理由は広いし美味しそうな野菜が沢山あるから、らしい。
今の女ってのは汚れるからだとか言ってそういうの嫌がるから今どき珍しいタイプの女。
「ねーユーマくん、この野菜の他にも前に採ったのとかって残ってる?」
「ルキに聞かねぇとわかんねぇけどあると思うぜ」
「じゃあ今日の夜はユーマくんの野菜でご飯作りたいなぁ…ルキくんに聞いとこ」
オレらを知ってる不思議な女。
それがAの第一印象。
でも今は、変わった女。
もちろんいい意味でだ。
オレらの周りにはこの先現れることがないだろうタイプの女。
オレらのことを知っていて、それに見合った会話の仕方、対応を持ち合わせてる。
今朝見て思ったが、オレら相手に言いたいことも言おうと思えば言えるような奴。
オレらはきっとこの女に振り回される。
Aと今日1日過ごしてそう思った。
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません!もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梔子 | 作成日時:2016年5月5日 16時