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「コウ、そのへんにしておけ」
「っは……えー、もう少しいいでしょ?」
「朝食前に倒れられても困るだろう。おいA料理は出来るか」
コウくんに文句を言ってからもコウくんからは吸われ、ユーマくんも参戦しかけた時だった、ルキくんの声がかかったのは。
ルキくんの質問にとりあえず頷けば手伝ってくれと頼まれた。
「コウとユーマがすまない。大丈夫か」
「平気、二人とも根はいい人だし。ただ朝っぱらから二人からっていうのはきつかった…」
素直な感想だ。
しかも言わせてもらえば私は元々貧血気味。
献血でも辛い私は結構きつかった。
「A大丈夫か?」
「え、あーうん。平気。考え事しちゃった」
「今日は休日だ。食事のあとゆっくり休めばいい」
優しい声色でそう言ってくれた。
が、裏を返せば「朝食作りは手伝え」ってことだ。
居候の身として断るという選択肢はそもそもないのだが。
今日の朝ごはんはフレンチトースト!
これなら私も得意料理だったし手伝えてよかった。
「お待たせー」
「美味しそー!なになに?Aちゃんが作ったの?」
「うん、まぁ、一応…」
ルキくんと一緒に、と返せば「料理上手!」と何故かコウくんが凄く騒いだ。
こうして作ったもので喜んでくれたのは友達くらいだ。
嬉しい…と素直に思う。
全員で席について早速フレンチトーストに手をつける。
うん、美味しい。
「Aちゃん…これ…美味しい」
「ありがとう」
誰かに作ったものを褒められるのは未だに慣れない。
照れくさい。
「そういえばA、あとで話がある」
「うん、わかった」
「なーA、あとで手伝って欲しいことがあるんだけどよ」
「いいよ〜」
みんなと会話しながらのご飯。
ご飯食べるの、こんなに楽しかったっけ…なんて思うくらい、だれかと顔を合わせて食べるのは久しぶりだった。
そういえば
「ねぇ、私携帯が欲しいんだけど…」
普通に忘れてた。
まぁ、無神家が目の前にいるのだからそれどころじゃなかったとでも言っておこう。
「私一応携帯ないと困るから持っておきたい。昨日なかったことに気づいたから…」
「いいんじゃない?持っててくれたら俺らとも連絡できるし」
断られたらどうしようかと思っていた私はすんなりOKもらえたことに驚きが隠せなかった。
原作やアニメの印象が強すぎるせいかもしれない。
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません!もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梔子 | 作成日時:2016年5月5日 16時