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慧side





涼「伊野ちゃん、俺これ買ってくるわ」





山田がそう言って薄ピンクのSea glassを
手にとったのはそれからすぐ。





俺といえば目の前の雑貨をただ眺めてた。






──淡い紫色のSea glassがついた指輪。






他にも色んな色の指輪があるっていうのに、
なんだかその指輪だけ違って見えて。





この指輪の雰囲気が、誰かに似てるんだ。






誰だっけ…





涼「お待たせっ。伊野ちゃんは?なんか買う?」





慧「あ、いや」





涼「ん?それ気に入ったの?買えばいいじゃん」





山田がその指輪を指して言った。





慧「ううん、別に笑

次、行こうよ」





涼「そう?じゃ、お次の雑貨屋ね」





ただ山田の買い物に付き合わされてるだけの
はずなのに、なんか楽しいや。





昔から仲良かったから俺の元気のツボ
分かってるのかな






慧「次の雑貨屋はどこにあるの?」






.




竜也side





なんとも顔面偏差値が高い2人組が出ていくのと
入れ違いに、雄也が下まで降りてきた。






竜「ったく、いつまで寝てんの」





雄「ちげーし。とっくの前に起きてました」





竜「じゃあなんでこんな時間になるんだよ笑」





雄「考え事してたのっ」





あーぁ、またムキになっちゃって。






竜「なんだよ、悩みでもあんのか?」





.

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作者名:Jasper | 作成日時:2018年1月27日 9時

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