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雄也side
山田のことを話す知念は、
やっぱりいつもより嬉しそうで。
伊野尾くんが有岡くんの事を話してくれたとき、
伊野尾くん笑ってたかな…
侑「……雄也？」
黙り込む俺を、知念が心配そうに見上げる。
侑「雄也が困るのも、無理ないんじゃない？」
雄「え…？」
侑「確かに雄也は曖昧な位置に居るのかもしれない…
けどそうなったのは誰のせい？
雄也だけのせいじゃないんじゃない？」
雄「でも伊野尾くんは悪くない」
侑「僕は涼介のことが大好きだけど、
涼介が圭人と出掛けること別に嫌じゃない。
そりゃあんまり近づきすぎると嫉妬しちゃうけど…
かえって"僕これだけ涼介の事すきなんだ"ってこと
分からせてくれたって感謝するかもね」
ふふ、と知念が笑う。
なんか…知念オトナだなぁ……
侑「だから僕はそのままでいいと思う。
それに……
今更離れるなら、もう雄也と伊野ちゃんは
近づきすぎてる」
だからもう戻れないんだよ。
知念はそう言って椅子を立つと、
俺にバイバイと手を振って店を出ようとした。
ずっとこのままじゃいられない？
もう、戻れない？
雄「知念、」
.
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作者名：Jasper
| 作成日時：2018年1月27日 9時
