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慧side
大「伊野ちゃん」
慧「んー?」
大「今日うち来ない?」
俺から服が入ったカバンを取り上げて、
大貴が言った。
「重い荷物は持たせないよ」って、
いちいち優しいんだよな大貴。
慧「えー?」
大「ダメですか?」
慧「ううん笑 いーよ!
でも、いきなりなんで?笑」
普通に聞いただけなのに、
なんだか一瞬その顔を曇らせて。
慧「…大貴?」
大「久しぶりに帰れるんだもん!
伊野ちゃん満喫しないとね」
いつもみたいに笑う大貴。
あれ、さっきのは俺の見間違い?
慧「変な言い方しないでよー」
大「え、伊野ちゃんなんか想像しちゃったの?」
慧「なに言って…
あっ、逃げるな大貴!」
走り出す大貴を追いかけながら、
やっぱり気になるのは大貴のさっきの表情で
こんなにも近くにいるのに
それを聞いちゃいけない気がするのは…
なんで?
聞いてしまえば、触れてしまえば、
いつもの俺らじゃなくなってしまう気がした。
大「伊野ちゃん?」
ふと立ち止まった俺を戸惑うように見る大貴の顔は
大「……行くよ?」
高木が俺を見るときと重なった。
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作者名:Jasper | 作成日時:2018年1月27日 9時