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慧side





あんぐり顔で俺を見て、
なんだか顔が赤くなってる大貴。




めっちゃ分かりやすい笑





大「よっしゃ、もうどこでもいいや!


でもとりあえず───」





言いかけて、大貴が俺を抱き締めた。





慧「わ、」





大「ガマン出来なかった!」





大貴やっぱり温かい。





慧「なにそれ〜」





大「やっぱ伊野ちゃん細いね〜

いつもあんなに食ってるのに」





慧「大貴は食べる量と体型比例していくもんね笑」





大「うるせ〜」





でも、よかった。



大貴がいつもの大貴に戻っていってる。





思わずこぼれた笑みは、
きっと大貴のおかげなんだね。







雄也side




今日は店を竜也さんの友達が手伝いに来てるから
「出掛けてもいーよー」という竜也さんの言葉に甘えて


有岡くんのお見舞いに行くことにした。






いつもみたいにやってきた病室。





入ろうとして脚が止まったのは、
中から伊野尾くんの声が聞こえたから。





『でも、大貴はそこが可愛いの!』





『えー?伊野ちゃん絶対バカにしてんだろー』






……なんだ、別に来なくてよかったのか。





伊野尾くん、あんな嬉しそうに笑うんだな…






その日はなんだか上手く笑えない気がして

そのままそっと踵を返した。





.

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作者名:Jasper | 作成日時:2018年1月27日 9時

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