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慧side





雄「感情って、たまに自分じゃどうしようも
できなくなるときがあるでしょ?

もしそれが絶対にどうにかしないといけない
感情なら仕方ないけど…

そうじゃないなら、身体に毒だよ」





彼の言葉は、なんだか心にまで
染みていくようだった。






雄「ま、これは俺の勝手な考えだけどね笑」





慧「……そっか。


俺も、こんな泣いてばっかじゃダメだよね」





雄「そうそう!伊野尾くん笑った顔
可愛いんだから勿体ないよ」





慧「はぁ?」





雄「ふふっ」






──ドクン。






雄「じゃーね」





分からないけど、





慧「名前!…名前、なんていうの?」





鼓動が速くなっていく。





雄「教えなーい」





慧「俺教えてやったじゃん」





雄「ジョーダンだよっ

高木雄也っていいます」





慧「……どーも。

じゃあね、たかぎ」





雄「うん笑」






『バイバイ!』って大袈裟に手を振る
たかぎはやっぱり見た目の割りにあどけない。






大貴の言葉を受け入れることは、
今の俺にとって必ず必要な事なんだろうか?




イヤだ、って感情を捨てなくてもいいんだろうか?






ねぇたかぎ、俺は──







振り返った先、高木はもう人混みに混じってて
見えなくなっていた。



.

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作者名:Jasper | 作成日時:2018年1月27日 9時

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