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大貴side
慧「ちゃんと説明して」
伊野ちゃん見たの、久しぶりだな…
もう見飽きた白い天井と腕に繋がる点滴。
全部話さなきゃ、今までのこと。
俺は上体を起こして伊野ちゃんに向き合った。
大「……あの日、クリスマスの日
伊野ちゃんに会いに行かなきゃいけないのに、
前日から調子悪くて。
薬飲んでも治らないから、病院行ったんだ」
慧「何で言ってくれないの！」
大「すぐ治るって…大丈夫だって言われて……
だったら早く元気になって、それからまた
伊野ちゃんに会いに行こうって」
慧「ばか…っ二度と会えなくなってたかも
しれないんだよ？
なんですぐに連絡くれなかったの？」
大「だって伊野ちゃん、心配するじゃん！
今だって…そんな泣きそうな顔させてんの俺なんだよ？
伊野ちゃんには笑っててほしいのに……」
慧「心配ぐらいさせてよ…」
伊野ちゃんの目からポロリと涙が零れ落ちた。
泣かないでよ…
伊野ちゃんには泣いてほしくないのに。
大「ごめん、ほんとにごめんね」
その華奢な身体を抱きしめたら、
思ってたより冷たくて…
伊野ちゃんをこんなんにしたの俺なんだって
すごく心が痛くなった。
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作者名：Jasper
| 作成日時：2018年1月27日 9時
