19 ページ19
雄也side
どういうこと?
光「雄也ん家は父親が有名高校の教師だから、
勉強とか、求められるものは人より多かったと思う。
現に雄也は宏太に比べられて辛い思いしてきた。
けどその分、塾行かされて、目標高くされて、
ガムシャラに親父の言う事聞いたことないでしょ?」
光くんが俺の隣で遠くを見ながら言った。
光「でも宏太は違った。
…俺、あいつのことずっと隣で
見てきたから分かるんだ。
あいつ親父さんの機嫌これ以上悪くしないように
雄也の分も全部一人で背負って、
ずっと親父の言いなりで生きてきたんだよ」
雄「宏太が…?」
光「宏太さ、いっつも俺に言ってたよ。
『雄也はいいなぁ』って。
勉強も部活も、無理やりやらされることなんか
ないんだよって。」
知らなかった。
宏太がそんな事思ってたの。
光「宏太を嫌だと思っちゃうかもしれないけど……
宏太だって同じぐらい辛い思いして生きてきたの、
知ってほしい」
雄「俺…兄弟なのに宏太のこと
全然知らなかった」
光「…近くにいる人のことが、
実は一番知らないのかもしれないね」
.
342人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Jasper | 作成日時:2018年1月27日 9時