転生した 苺の王子は 鬼殺隊 7

参佰 肆 話 ページ26

莉犬side





大きな屋敷
一体だけの鬼
助け出したのは女性ばかり
左右で色の違う瞳をもつ男





莉犬「！！」





俺は屋敷に向かって走り出した





りとら「え?！ちょっと!!どこ行くんスか!?」

莉犬「屋敷に戻る！その人たちをお願い!!」

りとら「えぇー!?お、置いてかないでほしいっスーーー!!!!」





あの敵意むき出しの女性たちの中に、りとらくんを置いていくのは申し訳ないけど…

どうしても確かめたいことがあった
俺の勘が正しければ…





りけん《莉犬にぃ、聞こえる？》

莉犬「！！」





走っていると、りけんくんの声が聞こえた
頭の中に直接聞こえてくる





莉犬「りけんくん、テレパシー使えたの!?」

りけん《は？もしかして忘れたの？僕たち兄弟じゃん》

莉犬「あ…」





そっか…
レオンとりとらが異空間で"繋がっている"ように
兄弟である俺とりけんくんにも"繋がり"があったんだ

俺たちの場合、お互いに声を届けることができるのだろう


作ったキャラクター…作った弟…
それなのに…どうしてこんなに嬉しいんだろう





莉犬「ありがとう…りけんくん」

りけん《…なんか言った？》


莉犬「ううん。ところで何かあったの？」

りけん《鬼逃がしちゃった》

莉犬「…は？はぁああ!?!?」

りけん《だってあの鬼、蛇みたいで気持ち悪かったんだもん》





今、見えないところで、りけんくんがテヘペロしてるのが想像できた
可愛いな！ちくしょう！





りけん《え？……うん…うん…》

莉犬「あれ？誰と話してんの？」


りけん《りねこにぃ消えるって。莉犬にぃ、早く走れるようになるから頑張れって》

莉犬「えぇ!?そんな無責任な!!」


りけん《たぶん鬼は屋敷から出てるよ。何か追いかけてる感じだった》

莉犬「！…」

りけん《僕はもう少し屋敷の中に人がいないか見て回るよ。いたら虎の子に送るから。じゃ！》





りけんくんの声が聞こえなくなったと同時に、力が戻ってきた
りねこくんの力だ


それより、りけんくんの話…
蛇みたいな鬼が、誰かを追いかけてるって…





莉犬「……急いだ方が良さそうだな」





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【作者のコソコソ噂話】

キャラ設定もりすぎぃ！やりすぎぃ！ややこしぃ！


【ファミリーの能力一覧】

りけん : 怪力・莉犬へテレパシー
りねこ : 俊足
りいこ : 自己治癒力増加
りとら : リオンへ物を瞬間移動
リオン : りとらへ物を瞬間移動

莉犬 : 全部できるよ！

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